フロアパネルが錆びてしまい、貫通していることを最初に発見したのが助手席側で、2013年6月下旬のこと。…となれば、間違いなく運転席側も侵食しているだろうと考えて、応急修理を行ったのが前回
のこと。今回は、応急修理のきっかけとなった助手席側を改めて作業することになった。
フロアパネルとサイドシルの合わせ部分は運転席側
同様、EK系シビックのモノコックの構造上、必ず錆びる部分となっている。外から簡易チェックする方法は、先の運転席側編に記しており、
製造中、工場ラインで車体を吊り下げるために開けられた穴周辺をチェックする。リア側のジャッキアップポイント付近から見え、車体下を覗き込むようにすれば、車体を持ち上げることなく見ることができる。
この状況ではまだマシなほうで、中にはフロアパネルが脱落しかけて、早急な修理を要する車体、泣く泣く廃車となった車体まで見受けられる。
もはや、モノコックのケアやメンテナンス等何もせずチューンに精を出したり、乗りっぱなしができる車ではない。ボロボロなモノコックで、硬い脚やハイグリップなタイヤを履いたらどうなるか?さらには部分的な補強バー類を装着したらどうなるか?このあたりを理解しておかないと、今後の寿命や修繕費が大きく変わることになるだろう。
2013年6月下旬の修理状況
図中1番の黄緑色のコーナー部分、助手席側、後部座席足元部分の錆。写真では分かりづらいが、貫通穴が二つ開いている。錆は徹底的に削り落として、転換剤により黒錆化して侵食を抑えておく。
転換剤が乾燥後、シール剤を塗布して穴を塞いでいく。内側だけでなく、外側からもシール剤を塗り付けておく。
シール剤を塗り付けて乾燥中。時間切れのため、ここで一旦作業打ち切りとなった。
修理開始
実質、2013年6月下旬に行った作業の続きみたいなもの。助手席側の内装をどんどん外し、フロアカーペットを外して、パネル本体を露出させる。
図中2番、助手席側はECU付近から、座席固定用の梁部分まで全体的に錆びていた。シール剤を剥がし、パネルをめくって内部の錆を出来る限り除去。脱脂清掃後、防錆塗料を塗る。写真は防錆塗料を塗って乾燥中のとき。作業前の錆の状況を撮り忘れていた。
…余談ながら、ECUのハーネスに繋がる、凄まじい量のエレクトロタップ。全て除去し、分岐線を作り直している
。
めくった鉄板をハンマーで叩いて戻す。とても薄い鉄板なので、簡単に元に戻る。
防錆塗料がしっかり乾いたら、シール剤を塗布。ニオイがかなりキツいので、なるべく範囲を広げず、それでもしっかりとシールするように塗る。

異常がないか確かめるため、図中3番(座席固定用の梁より後ろ側)付近でシール剤を除去していた。調査の結果、異常がないことが分かったため、再シールしておく。
助手席側全体像がこれ。シール剤を塗った範囲が錆びていた。一見、何もないように見えていたが、既存のシール剤を除去すると次から次に錆が出てきた。
続いて床下。サイドスカート(サイドステップ)を外しておく
。水分の浸入を抑えるために、フロアパネルの溝をアンダーコートで埋める。
運転席側の溝もアンダーコートで埋める。繰り返し吹いて、塗装面を十分に厚くしておく。
仕上げに、必ず錆びるフロアパネルの合わせ目に向かって、シャシブラックを吹いて塗装面を少しでも厚くしておき、後の下回りアンダーコート塗装
までの繋ぎとしておく。写真は助手席(左)側となるが、運転席(右)側にも塗ってある。以上で、錆びたフロアパネルの応急修理は完了となる。
〆
一口に応急修理と言っても、手法は四つに分かれていた。
・ケレン(※)後、錆転換剤を塗り、シール剤を塗る。
・ケレン後、亜鉛テープを貼り、その上から防錆塗料を塗り、シール剤を塗る。
・ケレン後、防錆塗料を塗り、シール剤を塗る。
・ケレンは行わず、防錆塗料を塗り、シール剤を塗る。
これら違いが後々どのような結果をもたらすのか、引き続き観察を続けることになる。使用した防錆塗料には「ケレン不要」となっており
、本当に錆が止まるかどうかも気になる点だ。
※ケレン=錆取り作業のこと。
製造から15年が経過。これから先はレストアみたいな作業が増えてそうだ。異変を素早く察知できるかが、今後の長期維持のポイントになるかもしれない。
走行距離:177,932km