初度登録から16年8ヶ月で総走行距離が200,000kmを突破し、現在進行形で加算し続けている。今日まで小さなトラブルは何度も見舞われているが、立ち往生したりするような大きなトラブルは一度も発生しておらず、車体全体の調子は極めて良好。タイミングベルト等、100,000kmで交換を指定されている部品の距離数に達したため、交換作業を依頼。
予算問題をある程度クリアできたことから、オルタネーターの交換が含まれた。さらに、ショップへの入院4日前にドライブシャフトブーツの破れまで発覚したことから、ドライブシャフトのオーバーホールまで追加されることになった。
タイミングベルトの交換(2回目)
メーカーが指定する10年もしくは100,000kmという指数は、どちらかが先に到達すれば交換を推奨するという意味だ。「10年経ったけど、まだ80,000kmだから大丈夫」というのは都合のいい解釈で、正しい解釈は「まだ80,000kmだけど、10年経ったから交換しよう」となる。
B型エンジンは9,000rpm近くまで回ることがあり、そんな超過酷な状況でタイミングベルトが切れればエンジンブローに直結する。しかも切れる前兆はないことから、10年もしくは100,000kmのどちらか早い方に達した時点で、さっさと交換してしまうのが吉だろう。今回もまた前回同様、タイミングベルトだけでなく、タイミングベルトテンショナー、ウォーターポンプ、3本の補機ベルト、アイドルプーリーの一斉交換を依頼した。
まずはタイミングベルトから見る。前回の交換
から6年半弱しか経過していないので、14400-P72-014という部品番号が消えることなくしっかり残っていた。ここからさらに年数が経過すると、文字は見えなくなっていく。UNITTAとは、製造元であるゲイツ・ユニッタ・アジア(株)を示す。安心のMADE IN JAPAN。
タイミングベルトの歯側。サーキットを走行しながらもメインは街乗りで、定期的なオイル交換を継続、過負荷を与えるようなことはしなかったことから、割れやささくれといった損傷は見当たらず、とてもキレイな接触面だった。正直なところ、もう少し長く使えたのでは?と思うほどの美しさ。
オルタネーター、パワステポンプ、コンプレッサーを駆動する3本の補機ベルトについては、全体的にひび割れが入っており、明らかなダメージがあった。ひび割れを強調するために逆曲げをしたが、車載状態でも割れているのが見えており、使用方法によっては100,000kmに達する前に、切れてしまう可能性が考えられる。
上:ウォーターポンプ 左:タイミングベルトテンショナー 右:アイドルプーリー
水漏れしやすいウォーターポンプは、ゴムパッキンに液状ガスケットを塗布することで、漏れにくくしていたようだ。羽根車には錆は見当たらず、このことからウォータージャケット内もキレイな状態を維持していると予測できる。タイミングベルトテンショナーはKOYO(光洋精工)…現ジェイテクト製、アイドルプーリーはNTN製。それぞれベアリングの劣化特有のゴリゴリした感触はなく、滑らかな回転が維持されていた。
ゴムパッキンはくたびれているが、ウォーターポンプ下部からの水漏れの痕跡は見当たらなかった。この羽根車、最大で数千リットルもの送水量を誇るようだ。シール機能が残っているため、羽根車の回転は硬い手応えが健在。
タイミングベルト由来の、茶色い粉塵が積もっている以外は異常なし。ブリードホールからの水漏れは無く、寿命が尽きる前に交換に至ったことになる。決して強い部品ではないので、早めの交換でよかったかもしれない。
B型エンジンのオイル漏れ定番ポイントとなっている、カムエンドシールも交換。前回のタイミングベルト交換の際、ノータッチだったことで170,000kmあたりからオイル漏れが酷くなっていた。写真には入っていないが、ディストリビューター内のOリングも交換して、ヘッド周りからのオイル漏れの原因になるパッキン類は一通り手をつけている。
| 38920-P73-003 | ベルト,コンプレッサー(バンドー) | 2,100円 | 1個 |
| 31110-P73-A01 | ベルト,A.C.ジェネレーター(ミツボシ) | 2,170円 | 1個 |
| 56992-P72-004 | ベルト,パワーステアリングポンプ | 2,100円 | 1個 |
| 38942-P73-000 | プーリーCOMP.,アイドル | 3,680円 | 1個 |
| 14510-P30-003 | テンショナーCOMP.,タイミングベルト(コウヨウセイコウ) | 3,740円 | 1個 |
| 19200-P72-013 | ポンプCOMP.,ウオーター(ヤマダ) | 13,800円 | 1個 |
| 06141-P72-305 | ベルトキット,タイミング | 8,200円 | 1個 |
| 30110-PA1-732 | Oリング 26.4X3.1(TEC) | 175円 | 1個 |
| 12513-P72-003 | プラグ,シリンダーヘッド | 330円 | 1個 |
| 12030-P73-000 | パッキンセット,ヘッドカバー | 4,690円 | 1個 |
Bピラーに貼り付けられた、2枚目のタイミングベルト交換済みシール。イメージとしてはアポロ8、10、11、12、13号の宇宙飛行士を回収して、後にVIPの輸送任務にも従事した栄誉あるSH-3D(NT401/152711)シーキングだ。
機首にアポロ司令船のシルエットマークが5つ入っている。爆発事故が起きたアポロ13号の3人の飛行士を回収したことで、この機体が『無事帰還』のジンクスにも繋がったそうだ。そんな背景から、Bピラーをタイミングベルト交換済みシールだらけにするのが、継続的な目標となる。
オルタネーターの交換
160,000kmを超えたあたりから、アイドリング状態から僅かに回転数を上げるとキョロキョロキョロ…とベアリングの劣化特有の異音が聞こえるようになった。それから40,000kmも走ったが、異音が大きくなるとか、振動を感じるといった違和感は覚えていない。200,000kmという節目を向かえ、タイミングベルトの交換で3本の補記ベルトを取り外すことから、便乗交換に至った。
異音の動画。交換時の選択肢は二つ。純正新品を使うか、リビルト品を使うか。費用を抑えたかったことから、迷わず後者を選んだ。
リビルト品はジャパンリビルト製。保障期間は2年20,000kmとのこと。取り外されたオルタネーターは返送する。手で回してみたが、感触上では違和感を覚えるようなことはなく、スムーズだった。ベアリング内の僅かな損傷が、ベルトの締め付けとエンジンからの強い回転トルクを受けることで、大きな音に繋がっていたのかもしれない。
リビルト品なので、このオルタネーターは前に誰かが使っていたものになる。工場内で内外共に徹底洗浄したことから、ケースは新品のような美しさになっている。キョロキョロという異音は内部のベアリングの劣化だったようで、交換後は全く鳴らなくなった。
| ジャパンリビルト | リビルトオルタネーター | 26,600円 | 1個 |
なお、このジャパンリビルト製リビルトオルタネーターは、2018年8月31日に故障を起こし
、公道で立ち往生する原因になった。距離にして73,000km少々、僅か3年7ヶ月でダメになってしまった。
ドライブシャフトのオーバーホール
ドライブシャフトのブーツが再び切れてしまった。ドライブシャフト本体の脱着を要さない、お手軽半割れタイプを使用し、据え切りは必要最小限に留めつつもロックトゥロックは数知れず、サーキットも走っている。そんな状況で100,000kmに届きそうな距離を走り切り、十分な耐久性を持っていることを確認した。
切れたのはアウター側だ。サスペンションの上下方向のみを受け持つインナー側は、200,000kmに到達しても切れる様子はないが年数と距離を重ね続けている以上は、今回はインナー側のブーツも一緒に交換することになった。
オーバーホールされ、再び車体にセットされたドライブシャフト。ホンダ特有の部品番号がモールドされているので、純正品のブーツを使用していると判別できる。この部品番号から、ヒットしたのは初代CR-V用のブーツ。
CR-Vのジョイントを流用すれば、純正強化ジョイントを作ることができるようだが、この場合はジョイントがEK9純正のまま、ブーツだけがCR-V用となっているのだろうか。インナー側もモールドされていたが、見たことのない部品番号だった。
| 44333-S0A-003 | ブーツセット,アウトボード | 10,000円@5,000円 | 2個 |
| 44315-SM4-300 | ブーツセット,インボード | 10,200円@5,100円 | 2個 |
〆
200,000kmとなれば、ただ単純にタイミングベルト関係の交換で終わらせるわけにはいかず、故障する前兆が掴みにくいオルタネーターの交換や、当初は予定外だったドライブシャフトのオーバーホールまで行った。その分、費用は嵩んでしまったが、経年劣化による不具合を心配し続けるより、頃合いを見計らってリフレッシュしたほうが、当面は安心できるというもの。
特にドライブシャフトなんて、ブーツが破れなければオーバーホールの依頼は考えなかった。タペットクリアランスを再調整したことで、エンジンのレスポンスはとても良くなり、懐かしい加速感が蘇った。しばらくの間は、軽快な走りを楽しむことができそうだ。
走行距離:200,221km