最初の異常発覚は2019年10月末。当時のblogでも記載したがlink、ガガガッ…バキッ…ガガガッ…バキッと金属音を発し、ドアミラーが格納できなくなった。

2016年2月にアップロードした、運転席側(右側)のドアミラーアクチュエーターの交換レポートlinkでも記載したが、アクチュエーター本体が故障した場合、基本的には交換して対処するしかなく、いわば使い捨て。この性質から、完全に格納できなくなるまで関節部分に潤滑スプレーを塗布し続け、交換作業を先延ばしにする。

それからピッタリ3年が経過して、2022年10月。完全に格納不能に陥り、激しい金属音は駐車場を歩いていた他の人が振り返るほど。潤滑スプレーによる姑息的手段(=「一時的な」という意味。「ずるい」「卑怯な」という意味は誤解)の効果もなくなり、アクチュエーターの交換を行うことになった。

助手席側ドアミラー全体

潤滑スプレーでその場しのぎを続けていたが、さすがに限界のようだ。

それはデッドストック品

動作タイミングが運転席側ドアミラーアクチュエーターと同一であることや、左右対称となりつつも似たような構造ゆえ、未交換だった助手席側が将来的に動作不良になることは予測できていた。

そんな予測から、助手席側ドアミラーアクチュエーターは早いうちに予備として入手していたのだが、ストックパーツを整理し続けていく中で、廃棄してしまうという痛恨のミスをする。改めて買い直すことになったが「欠品」(当時)との回答になってしまい、片っ端から問い合わせを行う。結果、某地方の整備工場に転がっていた不良在庫(デッドストック)品を購入させてもらうことになり、再入手することに成功。

76215-S04-J35

新品なのに不良在庫として残り続け、しかも「販売当時の価格でOK」とのことだった。貴重なストックパーツを捨ててしまうミスをやってしまったが、それを素早くリカバリできた運の良さに驚くばかり。

ドアミラー部品図
5.  76215-S04-J35  アクチュエーターCOMP.,L.  15,700円  1個

ドアミラーの外し方と分解方法

基本は運転席側(右側)のドアミラーアクチュエーターの交換レポートlinkと内容が被るため、車体からドアミラーASSYの外し方と分解方法を記載してみる。

鏡面を外す

予め鏡面部分を外す。ミラーを車体側に大きく傾かせ、開いた隙間にマイナスドライバーなどを突っ込んで、テコの原理でこじって外す。

サービスマニュアルよりドアミラーガーニッシュの取り外し方法

窓ガラスを全開に開けておき、三角状のカバー…ドアミラーガーニッシュを外す。サービスマニュアルからの引用となるが、フックが計3ヶ所、クリップが1ヶ所あり、それぞれを折らないようにして慎重に引っ張って外す。

ドアからドアミラーASSYを外す

赤丸で囲ったネジ3本を外す。αとβと記載したネジは、落とすとドアトリム(内装)を外す手間が増えるので、取り外しに注意を要する。

電動格納と角度調整用のハーネスの黒カプラは、上下部分を摘まみながら引っ張ると外れる。最後に白カプラの上下のツメを押し込みつつ、ドアミラーASSYを外側に引っ張れば、車体から外すことができる。

カプラ固定ネジ

カプラー固定用ネジ2本を外す。

ハウジングとバイザーを分離

バイザー部分のネジ4本を外す。黄色の枠で囲った部分にハウジングとバイザーを連結しておくツメがあり、非常に割れやすいので注意(実際、現車では割ってしまった)。

ベースサブASSYからハウジングを分離

ベースサブASSY(ドア側のフレーム部分)の底面側から見えるネジ3本を外し、ハウジング部を分離する。

ハーネス切断指示はHonda公式

ベースサブASSYとハウジング部を分離しようとしても、カプラが物理的に大きいため、ハーネスが通る穴を通過することができない。再びサービスマニュアルからの引用となるが、ハーネスを切断することによって、完全に分離することができる。

ハーネスを切断する工程があることから、アクチュエーターが故障した場合は修理対応せず、新品交換が前提と捉えている。また、図中ではガスケット(ゴム製)を外すよう指示されているが、このガスケットは単体での部品供給はないため、破いたり傷つけたりしないよう注意する。

ドアミラーアクチュエーター本体を外す

最後にアクチェーターの取り付けネジ3本を外し、ハウジング部からアクチュエーター本体を取り出す。

分解完了

以上の工程が、ドアミラーの取り外し、ドアミラーアクチュエーターの分離方法となる。構造と装着場所の都合から、ハウジング内部には粉塵やグリス汚れが大量に積もっていて、分解すると広範囲に散らばる。作業環境に注意。

ドアミラーの組み立てについて

ドアミラーを組み立てるには、基本は分解工程の逆を辿る。若干の注意を要する部分を中心に解説する。

組み込み工程

アクチュエーターをハウジング部に組み込み、バイザーをセットする。この時点では、ハーネスのコンタクトピンにカプラを装着しないこと。

また、ミラーが装着されて、角度調整の要となるピボット及びジョイントピン(黄緑色丸)にグリスを塗布する。

ハーネスをベースサブASSYに通す

ハーネスをベースサブASSYに通す。ベースサブASSYに通す前に、ハーネスにカプラを装着してしまうと、貫通穴のサイズから組み立てができなくなってしまう。

コンタクトピンの位置

先の分解工程で切断したハーネスの切れ端を参考にして、新しいカプラにコンタクトピンをセットする。こちらは助手席側カプラ。運転席側カプラのセット位置は別ページにて解説しているlink

コンタクトピンは一本ずつ

ハーネスの長さに余裕があるので、コンタクトピンのセッティングは落ち着いて作業する。コンタクトピンは挿入できる向きがあり、いわゆる裏返しではセットできない。挿せない場合は向きを確認する。

全コンタクトピンセット完了

全てのコンタクトピンをセットし終えたところ。

防水テープで覆う

パッケージに同封されている防水テープで、カプラとハーネスを覆ってから、ベースサブASSYにカプラを固定する。

ベースサブASSYにハウジングをセット

ベースサブASSYにハウジング部を装着する。先ほど外した3本のネジは再使用せず、やはり同封されている新品のネジ3本(緩み止めが塗布済み)を使用する。

以上の注意点を踏まえて、組み立てを行っていく。

残るはガスケットとミラー本体の組み込み。ミラーは割らないよう、ミラー表面を手のひら全体で押し込むようにして、ピボット及びジョイントピンに圧入する。これでドアミラーASSYが完成。車体に取り付けた後は、スムーズな開閉ができるか、ミラーの角度調整が行えるか、入念な動作確認を経てから公道に出ること。

デッドストック品だったとはいえ、アクチュエーター本体は新品。ドアミラーの格納と展開は異音もなくスムーズ。本来の正常な動作に戻った。

運転席側は18年、助手席側は24年で完全に動作不良に陥ったことを踏まえれば、関節部分の潤滑不足に至っても仕方がないと言える。ゆくゆくは関節部分のグリスアップ手段も考えておきたいところだ。

走行距離:356,583km

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