純正アースケーブルの交換
を行った際、エアクリーナーケースを装着しようとしたところ、固定用のマウントが劣化して硬くなっており、ボルトのねじ穴が合わせにくくなっていた。
これまで、車体各部分大小さまざまなマウントを交換してきたが、吸気系統のマウントは未着手だった。経年劣化で硬くなった状態で使い続けると、振動や衝撃に耐えることができず、装着されている部品にダメージが及ぶ可能性があったことから、一斉交換してリフレッシュすることにした。
レゾネーターチャンバーを外す
まずはレゾネーターチャンバーを外すことからスタートする。ボンネットを開けて、フロントバンパーを外す
。
ラジエターのホース付近に見える、赤丸のボルトを外す。ホースの取り回しの都合から、ラチェットレンチが入りにくく、ソケットに適当な長さのエクステンションバーを組み合わせると、ボルトが緩めやすくなる。
次は下回り側。右側タイダウンフック付近にある、青丸の二つのクリップを外す。これがスプラッシュガードとインナーフェンダーの、下回り部分を固定するクリップになる。これらのクリップを外してから、赤丸のボルトを外す。
タイヤハウス内に見える、スプラッシュガードとインナーフェンダー用のクリップを外す。合計四箇所のクリップを外すと、スプラッシュガードとインナーフェンダーがだらりと垂れ下がるようになって、レゾネーターチャンバーが外しやすくなる。
そしてヘッドライト下にある、赤丸のボルトを外す。レゾネーターチャンバーは、三本のボルトで車体に装着されており、これらのボルトを外すとレゾネーターチャンバーは下に落ちてくる。
レゾネーターチャンバーが外れた瞬間。ポリタンク、エアタンク、吸気抵抗になる邪魔な部品…といろいろな言われがある。
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このレゾネーターチャンバーを外すと、エンジンのフィーリングや走り方はどう変化するのか。このナゾを自分なりに体感してみるために、このタイミングでスプラッシュガードとインナーフェンダー、フロントバンパーを一旦装着し、試走してみることになった。
吸気音が明らかに大きくなった。3,000rpmあたりからアクセル開度に応じて低いゴーゴー音が大きくなり、人によってはこれがいい音なのかもしれないが、抱いた第一印象は「しっちゃかましかっ!!(うるさい)」だった。ただでさえ車内が騒がしいところに、さらに吸気音が含まれてくると音で疲れてしまい、長時間の運転は間違いなく苦痛になる。
ついでに、加速がやけにもっさりとして、フィーリングの良さが失われていた。大きな吸気音とハイカムに切り替わらないとパワーが出なくなるため、「レゾネーターチャンバーを外したほうが、パワーが出る」と感じるのかもしれない。『レゾネーター外し』は今回だけだ。
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| 4. | 17212-P2J-J00 | ラバー,エアクリーナーマウンティング | 534円@178円 | 3個 |
| 7. | 17216-PN3-000 | カラー,エアクリーナーマウンティング | 501円@167円 | 3個 |
| 13. | 17232-P04-G00 | シール,レゾネーターラバー | 248円 | 1個 |
| 28. | 75353-671-000 | ロック,スクリュー | 135円 | 1個 |
| 29. | 90001-P0A-000 | ボルトワッシャー,スペシャル 6X35 | 549円@183円 | 3個 |
| 32. | 93405-06016-08 | ボルトワッシャー, 6X16 | 43円 | 1個 |
マウントだけを交換するのではなく、固定用のボルトやナット、カラー、U字型のインテークパイプとレゾネーターチャンバーがつながるラバーシールを含めて、全て交換していく。
パーツリストと部品の照合を何度も行って、装着する部品が正しく使えるよう、番号も割り振っていた。図面を印刷し、部品のセット方向を間違えないように配慮している。
レゾネーターチャンバーに対し、U字型のインテークパイプはこのボルト一本で固定されている。こんなところのボルトとナットも、忘れずにリフレッシュしていく。
エアクリーナーケースを外す
レゾネーターチャンバー部の作業が終わったら、次はエアクリーナーケース部となる。こちらも一旦、車体から外す。
エアクリーナーケースの上部にある、赤丸の二本のボルトを外す。
続いて、エアクリーナーケースの下部にある、ゴムマウントから抜き取る。冷却水のリザーブタンクの隙間から見えるので、少しずつ力を加えて引いていくと、ゴムが変形しながら抜けてくる。強引に引っ張ると、エアクリーナーケースのツメが割れる恐れがある。
| 2. | 17203-P2J-000 | チューブB,エアーフロー | 1,144円 | 1個 |
| 4. | 17212-P2J-J00 | ラバー,エアクリーナーマウンティング | 356円@178円 | 2個 |
| 6. | 17212-P2J-000 | ラバー,エアクリーナーマウンティング | 178円 | 1個 |
| 7. | 17216-PN3-000 | カラー,エアクリーナーマウンティング | 334円@167円 | 2個 |
| 12. | 17231-P2A-000 | ステイCOMP.,レゾネーター | 788円 | 1個 |
| 18. | 17244-P2J-000 | ラバー,インテークシール | 1,015円 | 1個 |
| 29. | 90001-P0A-000 | ボルトワッシャー,スペシャル 6X35 | 366円@183円 | 2個 |
| 32. | 93405-06016-08 | ボルトワッシャー, 6X16 | 86円@43円 | 2個 |
エアクリーナーケース部も、レゾネーターチャンバー部と同じくマウントだけでなく、固定用のボルト、カラーを交換する。そして、2番と18番のインテークチューブ。やはりゴムなので柔軟性が失われ、縮みや表面の荒れが発生し始めていることから、この際に交換。12番のステーは、現車のものが錆び始めていたことで、交換用部品に追加している。
レゾネーターステーは、二本のボルトでフレームに装着されている。赤丸で囲った、すぐに見えるボルトが一本目、そしてステーの裏側、赤い矢印部分の先に隠れるようにして二本目のボルトがある。
エアクリーナーケースやレゾネーターチャンバーがないことを利用して、手の届く範囲のフレームを清掃してから、新しいレゾネーターステーを装着する。単体部品として供給されるレゾネーターステーは、黒い防錆塗装が施されていた。この時点では、6番のエアクリーナーマウンティングラバー(見た目の形状から、作業中は巻きグソゴムと呼び続けていた)は装着しない。
エアクリーナーケースをひっくり返し、各ゴム部品を交換していく。一緒くたにエアクリーナーケースと表現しているが、先の図面から分かるように、本来の『エアクリーナーケース』は図中33番を示す。34番はサイレンサーで、レゾネーターチャンバーと同じ役目、吸気音の低減と低速トルクの増強を受け持っている。
エアクリーナーケースの下部に装着されている、インテークシールラバーの新旧比較。左は新品、右は外した古いもの。熱と外気に晒され続け、縮みと肌荒れが発生していた。左の白い丸で囲った部分が
エアクリーナーケース内部の突起にハマるようになっている。
エアーフローチューブBの内側では、ずいぶん前から白化が発生していた。爪で擦ると剥がれていく様子から、大きな欠片が脱落してシリンダーへ吸い込まれる前に、交換しておく。
6番のエアクリーナーマウンティングラバーをケースに装着し、エアクリーナーケース部の作業は終了。外していた吸気系統の部品を車体に装着していく。
装着
取り外し時と同じく、作業はレゾネーターチャンバーから装着していく。
レゾネーターチャンバーを車体下部からセットしていく。
光っている新品のステーとボルトが見れるのは、今だけ。艶々して柔らかいマウントの効果で、振動や衝撃を受け流してくれるだろう。
続いて、エアクリーナーケースを車体に装着する。こちらも新品のボルトで固定。ダンパーハウジングから僅かばかり見える、キレイなアッパーマウントやナットの相乗効果で、見た目が非常に良くなった。
〆
硬くなったマウントを使い続けていた場合、柔軟性が無くて裂けてしまう、もしくは振動や衝撃に耐えられなくなって、固定されている部品にダメージが及ぶといった可能性が考えられる。外したゴム部品をチェックしたところ、細かいヒビが入っているものがいくつか見つかったため、リフレッシュするタイミングはちょうど良かったようだ。
小さいゴム部品一つの不調で、異音の発生や妙な振動を感じることがあり、それら少々の不快感が、ボロ臭い雰囲気に繋がってしまう。20年以上前の旧い車を日常で快適に使えるようにするには、細かい部品の経年劣化に気を配ることの積み重ねと言えそうだ。
走行距離:281,681km