2015年2月14日に、後期型用のインパネを移植し、前期型で2DIN化
を達成した。それから3年が経過し、長らく使っていたオンダッシュ型のナビが不調に陥り、いよいよ2DIN仕様の現行型ナビを導入することになった。しかし、現状のままでナビを搭載すると、インパネを破損する可能性が高くなってしまった。
インパネは後期型に交換したものの、ダッシュボード内のフレームは前期型で変わらず。写真内の赤い丸で示したように、オーディオ固定用のステーはダッシュボード内のフレームに連結できず、宙に浮いている状態となっている。
小物入れ程度ならともかく、重量のあるナビをインパネに取り付けると、インパネ裏のねじ(赤丸)に全ての重量が掛かってしまい、振動や衝撃などでインパネ本体が割れてしまう可能性が出てきた。経年によるストレスで、ねじ穴には既にヒビが入っており、次々に砕け散ってもおかしくはない状況に陥っている。
前期型(E-)から後期型(GF-)にマイナーチェンジした際、インパネが2DIN化したことにより、ダッシュボード内のフレームも若干の変更点が加えられた。写真下が前期型用のフレームで、白い枠で囲ったように何も無い。対する写真上の後期型用のフレームでは、黒い枠で囲ったステーが追加されており、ナビの重量はオーディオ固定用のステーから、フレームのボルト穴(赤丸)を伝って支えるようになっている。
ダッシュボード内のフレームは、ホームセンター等で販売されているL字アングルを使い、現物あわせで重量伝達用のステーを作ろうかと思っていたところに、運良く解体車から外された後期型用のフレームを超格安で入手することができた。
表面は錆びており、ある意味では値段相応の状態だが、軽く研磨したところではしっかりした鋼のフレームが出てきて、一応は使えると判断。もう一度ダッシュボードを外し、フレームを交換することになった。
| 4. | フレームCOMP.,インストルメントパイプ | 950円 | 1個 | 中古部品 |
フレーム交換の事前準備
これ以上、フレームが錆びていくことを抑え、そして悪い見た目を覆い隠すため、まずは防錆塗料を塗っていく。表面は、株式会社BAN-ZI
のサビキラーシルバースプレーを使った。これまでの防錆塗装は基本的にサビキラーPROを使っており、サビキラーシルバースプレーは同社の系列商品。使いやすさはサビキラーPROと同じで、ケレンは必要最低限でOK、錆の上から直接塗れるので、塗装時間を短縮することができる。
フレームの内側には、株式会社イー・エヌ・ドゥ コーポレーション
のENDOX 錆転換剤RSスプレーを使用した。塗料はサラサラしており、隙間から流れ出てくるので浸透性もあるらしく、合わせ面の防錆効果も狙うことができた。
表面裏面共に、スプレーは時間を掛けてじっくり行い、乾かした後に二度塗りで防錆力をアップさせておく。塗装面を完全に乾かし、塗料のニオイを飛ばすため、作業当日まで野外に放置しておく。
フレームの交換作業
先に掲載した写真から分かるように、ダッシュボードを取り外して、前期型用と後期型用の比較と確認をしながら、作業を進めていた。ダッシュボードから前期型用のフレームを外したら、即後期型用を装着するのではなく、フレーム単体で車体に仮設置してみて、歪みや異常が無いか入念に確認する。
結果としては、良品で使用可能。中古品だったことから、程度や具合が全く予想できず、使えないという最悪のオチも覚悟していたが、使えると判断できて一安心。
フレームに装着されているハーネス類を再セットしながら、後期型用フレームをダッシュボードに装着して組み立てていく。サビキラーシルバーはエポキシ樹脂系塗料となっているためか、グランド用の導通が取れないことが少なからずあった。必要に応じて、鋼の下地まで削り出す作業も同時に行っている。
用途を終えた前期型用のフレームはもう使わないので、バラバラに解体して金属ゴミとして処分する。長らく部屋や屋外に転がしてあったフレームがなくなって、ようやくスッキリした。
近代化改修第二弾
ダッシュボードが外れて、各ハーネスへのアクセスがしやすくなっている状況を最大限活用し、近代化改修第二弾としてナビやETC2.0を装着していくことになった。もちろん、全て説明書どおりに装着するつもりはなく、純正風の見た目と仕上がり、そしていつでも脱着できる高いメンテナンス性を維持しておく。
ABSコンピュータの裏側にはテールランプ/バックランプへ繋がるハーネスのカプラーが設置されており、ここからナビ用のバック信号線を分岐させる
ことになった。取付説明書に従ってテールランプ内のバックランプからバック信号線を分岐させると、一本の長いコードが車体内を縦断することになって、全くスマートではない。
14番カプラーのNo.12ピン(緑/黒)がバックライトのコードになっており、メス側からバック信号線を分岐した。一旦ピンを外して導通を確認し、その状態で分岐加工を行ったら、コードが180度反転した状態でハンダ付けしてしまい、捩れた状態で仕上がってしまう凡ミスをやってしまった。
カプラーを車体に装着し、ABSコンピュータのステーを固定したところ。隙間からバック信号線を出し、干渉や挟み込みが無いか入念に確認する。バック信号線内のヒューズ抵抗(=1kΩ)なるものも忘れずに接続しており、コード内の黒いケースが僅かばかり写っている。
平型端子を経由することで、メンテナンスでの取り外しも簡単にこなすことができ、遠い将来の換装作業においても、極短時間でバック信号線を再接続できるようになった。
インパネ裏側では、ハーネスやドラレコやETCのアンテナ線を引き出しておき、ナビのセットに備える。本来はこの位置にオーディオ類がマウントされる構造なので、ドリンクホルダー上部の1DINスペースにオーディオを取り付けると、スピーカー用ハーネスやアンテナのケーブルが足元のエアコン吹き出し口付近にまとまり、横Gで足元にはみ出すことがあり、妙に砂埃が溜まりやすくなっていた。足元が散らかりやすい状況では安全運転に支障が出てしまい、解決できて本当に良かった。
車速信号線は、ECUへのハーネスから分岐する。もともとはスピードリミッター解除装置があって、その名残を活かす。平型端子を使って接続しておくことで、バック信号線と同様にメンテナンス性を確保した。
やけに長くて、大量に余ってしまうGPSとVICSのアンテナケーブルは、ダッシュボード内のフレームにコンパクトに収めておく。見えるところで束ねると、やり方によってはグローブボックスの開閉に影響が出ることがある。
仕上げ
フレーム単体を車体へ仮装着したとき、歪みや異常は無かったことは確認できたが、まだ確信は持てなかった。インパネの重量を支える部分のステーが歪んでいたら、ナビを装着して重くなったインパネ一式が取り付けできなくなってしまう。しかも、この時点で前期型用のフレームはバラバラに解体しており、後戻りできない状況にあった。
フレームと一体化したダッシュボードを車体に装着…OK、各ボルトは「締め付けヨシ!」と一本一本声を出して、マジックでマークを入れて確認するあたりは、完全に職業病。そしてハーネスの各カプラーをセットしていき、インパネをダッシュボードに押し込んでみると。
何事もなく、インパネはダッシュボードへ収まり、無事に装着することができた。今までは見た目だけの後期型仕様になっていたが、ダッシュボード内のフレームを入れ替えたことで、完全に後期型仕様へチェンジした。ナビの固定も問題なくできて、オーディオ固定用ステーを含めて歪みや異常は無く、ようやく一安心できた。
最近の機器だけあって、LEDは青や白を多用している。このナビはLEDの色を変更できるようになっており、エアコンの操作パネルやメーターと統一感が出るように設定した。
〆
ダッシュボード内のフレーム交換から、ナビとETC2.0を搭載する近代化改修第二弾を一気に行った。レポートはナビを装着する際の工夫点の解説が中心で、メインとなるダッシュボード内のフレーム交換については、少なめとなった。ダッシュボードの脱着方法については、今回は主体作業ではなったことから、掲載は見送ることになった。
ドラレコやETC2.0と連動できるナビをチョイスした。オーディオに関する設定項目が非常に細かく、今まで使っていたアルパイン製のナビに比べても、大きな進化を遂げていることを実感させられることになった。ナビゲーション本体の設定も見直していくとして、使いこなせるまでには時間が掛かりそうだ。
走行距離:267,376km