納車以来、下回りのヒットを含めて車体をぶつけたのは計6回。その中で、フロントバンパーの左側を当ててしまった回数は、情けないことに3回もある。その3回目は、駐車場に入れようとしたときのことで、目測を誤って柱に接触。老人がゆっくりと歩くスピードでも「ドゴッ!」と大きな音を発し、けっこうな衝撃と共に動きが止まった。駐車場に入れた後に接触部位をチェックすると、フロントバンパーが内側に陥没しており、ひとまずバンパーを引っ張って正しい位置に戻しておく。細かい擦り傷は、コンパウンドを使ってその場で除去し、見た目はこれでOK。

その後、フロントバンパーを外して接触部位を改めてチェックすると、内部のスティフナーとステーが曲がっていることを発見。重量は1tオーバー、仮に老人が歩くようなスピードでも、かなりのエネルギーを持っていることを実感した。

正常な右側スティフナーとステー

正常な右側は、ヘッドライトの下縁と同じ弧を描くように、緩やかにカーブしているが。

曲がっている左側スティフナーとステー

合計3回ぶつけた左側は、ヘッドライトの内側に入り込むようにして曲がっている。1tのパワーで曲げられているためか、引っ張っても元には戻らず、これが塑性変形という現象のようだ。スティフナーとステーは風雨に晒される部分なので錆びやすく、いつでも交換できるように新品をストック済み。ただ、今回のような自爆で使うのも…ということで、購入できるか調べ、まだ入手できることが判明し、即発注することになった。

交換

スティフナーとステーを交換するには、まずフロントバンパーを外しておきlink、さらにバンパービームを外す必要がある。

バンパービームの固定ボルト

フロントバンパーを外したら、次はバンパービームの取り外しになる。片側3本、両側合計で6本のボルトでバルクヘッドパネルに固定されているが、ボルトは二種類あり、赤丸部分のボルトが高強度ボルト(8番マーク付き)で、青丸部分が普通ボルトとなっている。ボルトが入れ替わっても装着できてしまうが、間違った組み合わせの場合、万一の事故の際に、衝撃がフレームに伝わる前にボルトが破断し、ダメージや損傷度合いが増加してしまう可能性があり、地味ながらも注意を要する部分となっている。

フック状のストッパーで落下防止

バンパービームはパネルのフックに掛けられているので、全てのボルトを抜いても落下しにくいよう配慮されている。ただし、絶対的なものではないので、手を添えるなりして落下に備えておく。

ステーの固定ボルトその1

バンパービームの端部分から見えるボルトを外す。

ステーの固定ボルトその2

バンパービーム内側部分のボルトを外すと、スティフナーとステーが一体化した状態で外すことができる。これで曲がったスティフナーとステーを交換することができる。

新旧比較

上:ぶつけて曲がったスティフナー、下:新品のスティフナー。補修用部品なので、袋詰めされた状態のときは黒で塗装されている。塗膜は薄く、防錆能力は高くはないので、別途上塗りして錆びにくくしておく。どこが曲がっているか、いろいろ調べてみる。

捩れるようにして曲がっていた

新品と曲損品を比べてみた結果、スティフナー中央部分のボルト穴から、捩れるようにして曲がっていたことが分かった。ただ単純に後ろへ曲がるのではなく、捩れを伴っていたとは。今回の衝突だけでここまで曲がるとは思えず、過去2回分の衝突ストレスが積み重なっていたのかもしれない。このスティフナーだけでなく、ステー部分も後ろへズレるようにして曲がっていた。

ねじれるようにして曲がっていた

検証が終わったら、新品部品の装着となる。防錆塗装を施したステーをバンパービームに装着し、続いてスティフナーを装着する。スティフナーは僅かばかり上下に動かすことができ、これでフロントバンパーの高さやチリを調整することができる。

新品で正しい位置に戻ったスティフナーとステー

バンパービームを車体に装着。正常な右側同様、ヘッドライトの縁に沿う緩やかなカーブとなって、正しい位置に戻った。フロントバンパーの高さ調整も一発で決まり、衝突に伴う復旧作業は無事に終了した。

10.  71191-S04-505  スチフナー,L.フロントバンパーサイド  1,544円  1個
11.  71192-S01-A00ZZ  ステーA,L.フロントバンパーサイドスチフナー  866円  1個

モノコックボディの構造上、衝突のエネルギーをフレーム全体に伝播するようになっており、軽く当てたつもりでも大きな損傷になってしまう例を何度も見て、実体験も少なからずあった。そんなことから、今回の衝突では、スティフナーとステーの曲がりだけで済み、バンパービームやフロントセクションの各フレームに異常が無かった点は幸いだった。

フレームやパネル系の部品は出ないものが多いようで、大きく損傷してしまうと現物修理していくか、部品取り車や解体車からのリサイクルパーツを探す等、時間と手間が掛かる手段ばかり。後が無い状態で走り続けている以上、もう当てるわけにはいかない。慣れと油断は事故のもと…とは的確な表現そのものだ。

走行距離:262,335km

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