前回の続き
となる。実際のところ、ロアクロスメンバーセットの錆よりも、ヘッドライト下のバンパーを固定するスティフナーの錆のほうが気になるわけで。
錆を除去して防錆塗装を施すことを考えたが、錆で鋼板が激しくデコボコになり、先に応急的に塗布した防錆剤すら効かず、あまりにも状況が酷くなっていた。単体部品としては高価ではないので、交換するほうが早い。ただ単純に交換するだけでなく、ボディカラーで塗装して防錆能力を少しでも向上させておく。
写真上の長い部品がスティフナー。下部の短い部品は、スティフナーが繋がるステー。度重なるフロントバンパーの脱着により、このステーが曲がってスティフナーがズレた結果、バンパーを正しい位置で固定できなくなってしまった。
そこで今回、スティフナーの交換と同時に、ステーも交換することになった。メーカーでの保存状態が良くないのか、純正防錆塗装(黒)には小さな傷があちこちに。こういう小さな傷から錆びていくので、改めて塗装して皮膜を厚くしておく。スティフナーはタイ製、ステーはアメリカ製で、国際色豊かなフロント周りとなった。
開封して部品を取り出し、ボディカラーで塗装。遠目からはキレイでも、近くから見れば手荒な塗装ということがバレてしまう仕上がり。塗膜を厚くするだけが目的で、外から見えない場所だから、Non c'e` problema!
どんどん塗る!
前回の下準備は一ヶ月前。防錆のための下塗りは乾いているだろうが日数が経過しているので、新たな傷がないか念のためチェックしておく。まずはフロントバンパー、次にバンパービームをそれぞれ取り外して、再チェックする。
最も痛みやすい、センターステー部分の根本を見れば、ある程度の具合は判定できる。どうやらダメージは受けておらず、金色のカラーのまま。塗装作業を行って大丈夫のようだ。
塗料が飛んで他の部分に付着しないよう、マスキング作業。マスカー、養生テープ、新聞紙を使用し、毎度お馴染み場当たり的なマスキングで、そのくせ入り組んだところは入念にチェックし、塗料の飛び散りに備えておく。
ホルツのプラサフを使って、下塗り塗装。風雨が最初に直撃する部分なので、防錆力を底上げしたい…ということはなく、たまたま棚を整理していたら古いプラサフが出てきて、今日の作業で使い切ってしまおうという意図だった。既にサビキラーProで防錆を兼ねた下塗りを施していることから、二重の下塗りとなった。
プラサフが乾いたら、いよいよボディカラーで上塗りとなる。錆が混じったベースの銀色から、防錆塗料の金色、下塗り剤の灰色、そしてボディーカラーと、幾重もの塗膜が重なった。かなりの塗り斑ができているが、防錆対策が第一で、普段は見えない場所だから、この仕上がりで十分だ。
上塗りが乾き、マスキングを除去して塗装工程は終了。当初の、錆が浮いてボロボロだった印象が完全になくなり、キレイな状態に仕上がった。金色の防錆塗料のままではどこか変で、このようにボディカラーを塗ったほうが、満足度がより高くなることが実感できた。スプレーが尽きてしまったので、今後時間があるときにでも、もう少し厚い塗膜に仕上げようと思う。
今度は、事前に下ごしらえを行っていたスティフナーとステーの交換。上が錆だらけの古いセット、対して下が新しいセットで、見た目が全く違う。バンパービームから取り外して交換するだけなのだが、ネジ穴に対してステーとスティフナーの貫通穴が微妙に大きく開けられており、位置調整ができるようになっている。古いステーの位置を活かして、微調整する手間をできるだけ抑えておく。
乾燥後、バンパービームを車体に取り付ける。錆のない新しいスティフナーになったことで、ボロい印象が無くなった。先に掲載している、作業前の写真と見比べるとその差は歴然。バンパーを外さないと見えないところだが、外す機会が地味に多く、その度に錆で不愉快な気分にならなくて済む。スティフナーの位置を再度調整してバンパーの位置を決め、バンパーを車体に戻せば完成となる。
| 71142-S01-A00ZZ | ステイA,R.フロントバンパーサイド | 885円 | 1個 |
| 71192-S01-A00ZZ | ステイA,L.フロントバンパーサイド | 885円 | 1個 |
| 71141-S04-505 | スティフナー,R.フロントバンパー | 1,630円 | 1個 |
| 71191-S04-505 | スティフナー,L.フロントバンパー | 1,544円 | 1個 |
| 90104-SV4-000 | ボルトワッシャー 8X25 | 270円@135円 | 2個 |
| 93405-0802508 | ボルトワッシャー 8X25 | 236円@59円 | 4個 |
| 91503-SP0-003 | クリップA,バンパー | 1,204円@172円 | 7個 |
〆
2013年のリアパネルからスタートした、自前での防錆塗装作業は全て終了。アンダーフロア全体の防錆塗装が残っているが、ジャッキアップして配管等をマスキングせねばならず、さすがにこの部分はプロに任せたいと思う。
2年がかりで防錆塗装作業をするうちに、犠牲防食、イオン化傾向、ガルバニ電池…といった化学の授業でありそうなことまで、参考知識として学習することもできた。現在のところ、防錆塗装を行った部分の再腐食は見られず、素人のスキルでもやってやれないことはない。
地球上に酸素がある以上、鉄は錆びる。旧車にありがちな、鉄板が錆びて穴だらけになり、長期間の大修理をできるだけ先延ばしするには、今できる防錆対策を積極的に取り入れるしかない。防錆塗装作業が終わればそこで区切りではなく、施工部分の点検を繰り返し行うことが、超長期維持対策の一つとなるようだ。
走行距離:206,901km