前回の続き
となる。
助手席側(左側)のドアロックアクチュエーターを交換したものの、電動ドアロックが動作しないという不具合は変わらず。むしろ、アクチュエーター内のモーターが新品になったことで、軽快にガチャガチャ音が鳴るようになったが、それも最初のうち。交換から20日間が経過するうちに、助手席側の電動ドアロックが動かなくなってしまった。
運転席側の鍵がロックされたという信号が、助手席側の鍵に伝わる手順を考えつつパーツリストを見直していると、動作不良に関係しそうな部品を二つ発見した。運転席側ドアのロックとアンロックを検知している「ドアスイッチ」と、検知した結果を助手席側ドアロックアクチュエーターに伝達する「ドアロックリレー」の二つ。
前回交換したドアロックアクチュエーターは新品となるため、解決しない原因は「ドアスイッチ」と「ドアロックリレー」の不良と判断して、さっそく発注。今度は運転席側ドア内部をいじることになった。もしこれでダメなら、ハーネスの不具合を疑わないといけなくなる。
事前調査
純正キーレス仕様車だった場合、後述のドアロックリレーの品番が若干異なってくる。また、ドアロックリレーの外装の違いも識別ポイントとなる。リフレッシュ作業に入る前に、運転席側ドアの内張りを外して、ドアロックリレーをチェックする。
ドアロックリレーは赤い丸で示した位置にある。イグニッションキーのみのモデルなら、このように黒いケース。純正キーレス仕様車の場合は、半透明の白色ケースになっている。
| 38380-S04-013 | コントロールユニット,オートドアーロック | ケース色―黒 | 1個 |
| 38380-S04-901 | コントロールユニット,ドアーロック&キーレス | ケース色―半透明/白 | 1個 |
車体の装備に応じて部品番号が変わる。当レポートは絶対に鵜呑みせず、車検証とパーツリストを照合してから部品を購入すること。
ドアロックスイッチの交換
まずは運転席側ドアの内張りを剥がす。
ドアロックリレーも不具合原因の一つとして、後ほど交換する。ドアロックリレーを外さないと防水シートを剥がせないので、ここで取り外しておく。
防水シートは、全周に渡ってブチルテープから糸を引きながら剥がれていく。
↓
ココから30cmは軽く伸びる。
糸を引くブチルテープは周囲に付着して作業の邪魔になり、服に付着することは絶対に避けたい。新たなブチルテープを貼り付けるためにも、まずは除去作業から始まる。
支援者の絶妙なヘラ捌きで、ここまで除去。時間にして15分未満。助手席側では60分近く掛かっていたが、慣れるとここまで短くなるようだ。
残ったブチルテープをブレーキクリーナできれいに洗い落とせば、除去作業は完了。ハーネス類にもブチルテープが付着しており、同時に洗い落としておく。ちなみに、ドアの鉄板に溝が形作られていて、これに沿うようにして新しいブチルテープを貼っていく。
除去作業を終えたら、ハーネスをたどってドアロックスイッチを探す。助手席側同様、ドアロックASSYの一部として装着されていることがすぐに分かった。
各種リンクロッド、外側ドアハンドル、ドアロックASSYを外して…。
ドアストライカーの受け側から覗き込むようにして、ドアスイッチを交換。ドアスイッチはプラスビス一本で固定されているだけだが、取り付けには知恵の輪のような作業を要求される。
新しいドアスイッチを取り付けて、元通りに組み立てる。
取り外されたドアスイッチ。15年も鍵の開閉検知を続けて壊れたなら、寿命と言える。原理的には3Pトルグスイッチと全く変わらないのに、とてもいい値段だった。
ドアチェッカーの交換
運転席側のドアチェッカーの交換を行う。運転席側ドアは、助手席側ドアに比べてドアの開閉数は圧倒的に多いことから完全に寿命が来ており、開閉のたびにバキッと派手な音を立てて、古臭さを引き立たせていた。関節部を構成しているワッシャーが折れ、さらにスライドアームの穴が広がっていたことで、異音の原因になっていた。
交換方法は助手席側と全く同じ。
ドアロックリレーの交換
作業も終盤。新しいブチルテープと防水シートをドアに貼り付ける。
貼り付けて全体を見直してみると、若干上寄りにズレていることに気づいた。固定ピン用の穴は合っているのに、下部のビニール窓部分で最大2cm近くズレている。…気が向いたときに貼り直そう…高い部品でもないし…。
新しいドアロックリレーはここで取り付けて、新旧が入れ替わる。ハーネスとはコネクタでつながっているだけなので、特に難しい作業はない。
ドアロックリレーは、新品ながらも超長期在庫品だった。おかげで現在の価格よりも、若干安く入手することができた。ドアの内張りを組み付ければ、全ての作業が終了となる。
外したリレーはさっそく分解する。リレーはなんとNEC製だ。リレーが入っているだけかと思ったら、トランジスタが4石、電解コンデンサが5個も組まれた回路が出てきた。その他、抵抗、ダイオードまで組み合わさっており、素人には原因究明と修理は難しそうだ。
| 72116-SR3-J01 | スイッチASSY.,R.ドアーロック | 3,080円 | 1個 |
| 72340-S03-003 | チェッカーCOMP.,R.ドアー | 2,856円 | 1個 |
| 72321-S03-J01 | シール,R.フロントドアーホール | 1,228円 | 1個 |
〆
内張りと防水シートを剥がした段階で、新しいドアロックリレーとドアスイッチを接続して動かしてみると、助手席側ドアの鍵がしっかりロックすることが確認できた。完全に組み立て終わってから、改めてテストを行う。車外から鍵をロックして、助手席側もロックすることを確認し、アンロックも同様に確認。車内からも鍵を操作して、助手席側の鍵が連動してロック、アンロックすることを確認。全て動作良好だった。
このことから、助手席側のドアロックが不調に陥った場合、助手席側ドア内のドアロックアクチュエーター、運転席側ドア内のドアロックリレーとドアスイッチを一気に交換しないと、完治しないことが分かった。
以上で、2007年に納車したときから抱え続けている不具合を完全に修理することができた。集中ドアロックが動作して、しかもドアの開閉時に異音がしない。乗り降りする度に感じていた不満がなくなって、とても満足のいく結果となった。
走行距離:182,854km