スタビライザーリンクは過去に交換しており、今回は二回目の交換となる。

初回交換は、フロントは2011年6月5日の142,805km、リアは2013年12月5日の183,007kmでそれぞれリフレッシュした。それから10年以上が経過した2024年、再びカタカタ…コトコト…と異音が鳴るようになっていた。現在の総走行距離からして、初回交換時よりも長い距離を使っていることまで判明し、これでは異音が出ても仕方がない。

フロントスタビライザーリンク

フロント用は242,382kmを使用。初回交換時はバキンッと大きな金属音を響かせていたが、今回はまだ静かなもの。

リアスタビライザーリンク

リア用は202,180kmを使用した。サスアームの動きに同調してカタカタ…コトコト…と常に異音を響かせていた。

後期運用と称して引き続き現役で走行する以上は、維持方針も定常運用時代とさほど変わらず。よって経年で異音が生じていることが発覚したため、これまでと同様にリフレッシュしていくことになる。

外すなら同時交換で

スタビライザーリンクを外すならば、同時に交換しておきたいのがスタビライザーブッシュ。スタビライザー本体の実体はトーションバースプリングであり、動作に伴って捻じれるようにして動くため、応じて固定用のブッシュも摩耗していく。

フロントスタビライザーブッシュ

フロント用のスタビライザーブッシュ。初回リフレッシュ時に同時交換は行っておらず、なぜか2013年12月5日のリアスタビリンク交換と同時に作業依頼。過去の配慮不足が伺える一件。

リアスタビライザーブッシュ

リア用のスタビライザーブッシュ。こちらはリアスタビリンクと同時に交換。ブッシュの摩耗に応じて、ギシギシという異音の原因にもなる。

さらにさらに、ショートパーツ類も

交換作業はホンダディーラーに依頼し、法定12ヶ月点検と同時に行ってもらうことになった。担当メカニック氏からは「ボルトとかホルダー類も同時注文でいいですね?」ということで、各ショートパーツも含めてくれた。

普段から交換部品本体だけでなく、周辺のショートパーツも一緒に注文することが殆どで、そんな方針を知っているからこその先回り注文。このような気遣いも、EK9を乗り続けられる要素の一つとなる。

フロントスタビリンク周辺

まずはフロント側で交換した部品一覧。

フロント側交換部品
2.  51306-S04-N01  ブッシュ,スタビライザーホルダー  770円@385円  2個
3.  51308-S10-010  ホルダー,フロントスタビライザー  1,188円@594円  2個
4.  51320-S04-003  リンクASSY.,フロントスタビライザー  11,770円@5,885円  2個
21.  90002-S10-000  ナット,フランジ 10MM  318円@159円  2個
22.  95801-08016-08
 95701-08016-08
 ボルト,フランジ 8X16  176円@44円  4個
23.  90306-SB2-013  ナット,セルフロック 10MM(カシメ)  384円@192円  2個

注意点としては、3番のスタビライザーホルダー。EK4やEK3といった別グレードの場合、パーツリスト上ではEK9とは若干異なる部品番号が記載されている。よって注文する場合は、車検証とパーツリストを入念に再照合すること。

リアスタビリンク周辺

続いてリア側で交換した部品の一覧。こちらもグレードによって部品構成が変わってくる。

リア側交換部品
6.  52308-SS0-000  ホルダー,リヤースタビライザー  924円@462円  2個
7.  52315-S03-Z01  ブッシュ,リヤースタビライザー  990円@495円  2個
9.  52320-S04-003  リンクASSY.,R.リヤースタビライザー  6,655円  1個
10.  52321-S04-003  リンクASSY.,L.リヤースタビライザー  6,655円  1個
32.  93403-08020-08  ボルトワッシャー, 8X20  220円@55円  4個
34.  90306-SB2-013  ナット,セルフロック 10MM(カシメ)  384円@192円  2個
38.  90002-S10-000  ナット,フランジ 10MM  318円@159円  2個

リア側スタビライザーの構成部品も、グレードによって大きく異なる。EK4はスタビライザー本体のサイズ(外径)が変わるため、応じて6番と7番の部品番号も変わる点は注意。またEK3ではリアスタビライザーは未装備となるため、パーツリスト上には記載が無い。

法定12ヶ月点検

今回の入庫の本筋は、法定12ヶ月点検。記録簿に沿った点検がベースとなる。定期点検整備以外にエンジンオイル、ブレーキフルード、クラッチフルードといった油脂類の交換を追加した。

点検項目追加

点検終了後に渡される整備記録簿をチェックすると、新たに『高圧ガス(燃料)廻り点検』『車載式故障診断装置点検』なる項目が増えていた。

配管系統はともかく、ガス容器及びガス容器附属品の損傷とは圧縮天然ガス、液化天然ガス及び圧縮水素を燃料とする自動車に限るという注釈文から、天然ガス自動車向けの項目となる。車載式故障診断装置点検についても、2021年(令和3年)10月1日以降の新型車が対象であり、1998年(平成10年)式の旧い車には関係が無い。

リフレッシュ完了

計画よりも一日早く作業が終わり、ディーラーより返却された。法定12ヶ月点検では指摘事項はなく、全て問題なし。

目立たない点検整備済ステッカー

ぼかし加工が施されているフロントガラスlinkのおかげで、車外からは点検整備済みステッカーは目立たなくなった。スッキリとした印象になるので悪くはない。

フロントスタビリンク

交換され、リフレッシュしたフロント用スタビライザーリンク。そうそう、こんな色だったと懐かしささえある。冒頭に掲載している作業前写真と比べても、その差は歴然。

フロントスタビライザーブッシュ

スタビライザーブッシュだけでなく、ホルダーやボルトも同時交換された。汚れや傷のない、新品状態を拝めるのはほんの僅かな期間だけとなる。

リアスタビリンク

続いて異音の原因にもなっていた、リア用スタビライザーリンクをチェック。異音は完全に消えており、本来の車内環境に戻る。時間を掛けて少しずつ異音が鳴っていくようになるため、リフレッシュしてからあの異音はスタビリンクだったのかと気づかされることになった。

リアスタビライザーブッシュ

リア側のスタビライザーブッシュ、ホルダー、ボルトといった周辺部品も同時交換となった。小さな部品であっても、交換しておいた方が長期維持の観点では後々有利なることは多い。

役目を終えた部品たち

20万キロ以上に渡ってロールを抑え続けるだけでなく、より負担が掛かるサーキットも走ってきた。製造工場で装着された初回交換品よりも長い距離を走ってきた貴重なサンプルだけに、調査のために持ち帰ってくる。

外されたスタビライザー系統の部品たち

スタビライザーリンクのジョイント部分は、どれもユルユル。本来なら『硬い関節』といった表現がピッタリの動きにくさだが、取り外されたものは指一本で簡単に動いてしまう。内部の摩耗が進み、小さなガタつきから異音に至っていたようだ。

ブーツの破れ

ジョイント部分を覆うブーツが破れていた。現状では派手なグリスの流出は確認できなかったが、最終的には水分による内部腐食に至っていた可能性がある。ブーツ単体の部品設定はないため、破れがあればスタビライザーリンク本体の交換しかない。

過去のバラバラだった交換タイミングの反省から、各部品を一斉に再リフレッシュすることで、今後のコンディション維持を容易にする狙いがあった。

なんとなくリアサス周辺の異音が響くという小さな違和感から、今回の作業依頼に至った。作業後の試走で車内環境が静かになっており、原因が特定できて納得。さらにはブーツの破れまで見つけたことで、交換して大正解だった。

普段から騒々しい車内ゆえ、スタビライザーリンクの異音は目立ちにくい。ある程度の距離と年数が経過していたら、予防保全として交換してしまうのがベストかもしれない。いざというときに、純正部品が入手できなくなっている…というオチは増える一方だ。

走行距離:385,187km

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