車内から車外へ貫通して装着される部品はいくつかあり、その中の一つにフューエルリッドオープナーがある。運転席右下にあるフューエルリッドオープナーを引き上げると、給油口のフタ(フューエルリッド)がパカッと開く。
普段はフタを閉じておき、オープナーが引かれたときには開くための鍵の一種。ここも車内から車外へ貫通している構造から、防水用のシール(パッキン)を介して装着されている。
パーツリスト上ではオープナー本体(5番)には、単体パーツとしてシールだけ(4番)も設定されていることが分かる。経年による劣化のため、新品を取り寄せて交換する。
| 4. | 73219-693-951 | シール,フューエルリッドオープナー | 132円 | 1個 |
左:取り外した旧シール 右:装着直前の新シール
新しいシールにはシリコングリスを塗布しておき、車体に装着すれば交換作業は終了となる。
まだあった雨漏り箇所
これまで、テールランプレンズのパッキン
、リアアウトレット(通気口)を二度
、テールゲートのウェザーストリップ
を交換してきた。これで大雨に降られても、テンパータイヤの収納部分が雨漏りで水浸しになることはない…と思っていた。
パーツをリフレッシュしてきたことで防水性が復活し、確かに金魚が飼えるような池にはならなくなった。が、相変わらず錆が出てきて、泥水が乾いた後に残るシミが増え続けていた。
車体色がシルバーなので、茶色の錆やシミはよく目立つ。特に写真中央、テンパータイヤの固定金具は溶接されているためか、僅かな湿気ですぐに錆が生じる。
どこからか水が入っていることは間違いなく、水が流れた痕跡を慎重に辿っていく。すると車体左側の汚れ方が酷く、細かい砂が積もっている部分も見つかった。しかもリアアウトレットやテールランプのパッキンといった、車体端部からの浸水ではない。
パーツリストからリアセクションの構造を調べ、フューエルリッドオープナーの取り付け方と、シールが単体で設定されていることを掴む。次に浸水した痕跡の範囲を見直すと、すぐ近くにフューエルリッドオープナーがあることが判明。
以上のことから、経年でシールの防水性が失われ、フューエルリッドオープナーを伝って雨漏りが発生していると考えられる。シールを交換して、様子を見ることになった。
フューエルリッドオープナーシールの交換方法
まずは左側のテールランプ交換用のカバーを外す。
開口部から前方に向かってのぞき込むと、フューエルリッドオープナーの本体が見えてくる。自転車のブレーキワイヤーを包むアウターケーブルのようなラインを辿って手を突っ込み、本体を掴んで90°回す。本体には指を掛けるツメまで備わっている。
周辺にはテールランプ用のハーネスがあるので、丁寧にオープナー本体を引っ張り出す。本体は粉塵まみれでシールが潰れており、防水ができなくなっていることが分かった。
シールには向き(表裏)があるので、旧シールを取り外す前に向きを必ず確認する。続いて新しいシールに、シリコングリスを塗り込んでおく。これは装着時に滑りやすくしてストレスを低減し、さらなる防水性のアップと長寿命化を狙ったもの。
フューエルリッドオープナーは、車外のフタ部分から穴を見ながら行うと装着しやすい。本体を穴にセットしたら90°回し、固定できているかチェックを忘れずに。
〆
23年近くに渡り、フレームとフューエルリッドオープナーの本体の間に挟み込まれていたシールは、薄くペラペラになっていた。これでは雨漏りや洗車時の浸水は防げなくなることが想定され、雨漏りの原因部分としては完全に盲点だった。
作業中、一旦テンパータイヤを車体から降ろし、固定金具やパネルに防錆剤を塗布している。シールの交換よりも、付帯作業のほうが手数が多く、早くも暑さに参っていた。
シールを交換したことで、新たな浸水痕のシミや錆の発生が抑えられることを期待したい。これからの季節、雨に見舞われることが増えるので、もうしばらくは様子見が続く。
走行距離:323,226km