チャコールキャニスターを交換
して、続いてペアとなる2ウェイバルブを交換する。ガソリン蒸気を処理する部分だけに、同タイミングで作業を行ってコンディションを揃える。
左側の後部ジャッキアップポイント付近からフロア下を見る。燃料タンクの傍らにある、青白くなったパーツが2ウェイバルブ。本来はブリリアントブルーな青色だが、経年で退色している。
燃料タンクが高圧になれば圧力を逃がす一方で、低圧になり過ぎないよう適度にチャコールキャニスター側から空気を導入し、燃料タンク内の圧力を一定に保っている部品。スズキカプチーノでは、2ウェイバルブの不良で燃料タンクが凹むトラブルがあるそうだ。
2ウェイバルブは、チャコールキャニスターの3番パイプと接続されている。
交換
装着されている部分の都合から、リア側をジャッキアップする必要がある。しっかりとリジットラック(ウマ)を掛けて、落下防止措置を確実に行う。
黄色矢印のナットを外し、2ウェイバルブを燃料タンクから取り外す。次に赤丸と青丸で囲った2本のチューブを外せば、ブラケットと共に2ウェイバルブをフロア下から出すことができる。
赤丸のクリップ付きのチューブは外周部分の接続口、青丸のチューブは中央部分の接続口と分かれており、逆に接続しないように注意。
新品の2ウェイバルブにブラケットを移植し、2本のチューブを接続。あとは燃料タンクに固定すれば交換作業が終わる。装着後、まずガソリン臭がしないか調べ、異常が無いことを確認してからジャッキを下ろす。
| 2. | 17371-S04-003 | バルブ,2ウェイ(トウヨウ) | 1,296円 | 1個 | ※ |
| ※:2015年8月価格 | |||||
割ってみる
外した2ウェイバルブをウォーターポンププライヤで挟み、思いっきり握ることで割ることができた。ちょうど中の弁が見えてくる割れ方をしてくれた。
高圧を逃がしながら、低圧にならないようにするという二つの役割を同時に行うため、スプリングが2本入っている。圧力に応じた設定のスプリングが複数組み込まれている、よく見かけるダイヤフラム弁そのもの。弁体にガソリンが付着しているが、内部からこぼれてくるほど溜まってはいなかった。
〆
ジャッキアップは、リジットラックを掛けた後にすぐハンマーで叩いて、安定しているか入念な確認を何度も繰り返す。この基本確認作業の時間より、2ウェイバルブの交換時間のほうが短い。助手席側の前後ジャッキアップポイントにに適当なジャッキを掛けて、車体をロールさせた状態でも不可能ではないと思われるが、ジャッキは簡単に落ち、倒れる。1tもの車体が体に向かって落ちてくるのだから、油断すれば死ぬ。絶対に横着してはならない。
劣化、変質してワニスと化したガソリンが2ウェイバルブ、チャコールキャニスターに流れ込んで詰まらせてしまい、エンジンが不調の原因になることが想定される。定期的に長距離を走って、新鮮なガソリンを給油することはコンディション維持に大切な要素だ。
夏場に走り回ったあと、エンジンを停止してしばらくすると、2ウェイバルブ付近から「ブーン…ブーン…」と周期的に低い音が鳴る。高圧になったガソリンタンク内の圧力を逃がそうと、2ウェイバルブの弁が開いたときの音とすれば、新品でも鳴るのだろうか。暑くなるシーズンを待って、さらに確認していきたい。
Yahoo!知恵??で見つけた、ベストアンサーが強烈
。燃料蒸発ガス抑制装置と書いてあるにも関わらず、全く見当違いな答えを出す『エンジニア』。自分の力で調査、分解して構造を見たほうが、より正確な答えが得られる典型例。
走行距離:318,758km