2020年1月、タカタ製エアバッグ問題によって、EK9シビック タイプRもリコール対象となった。ホンダ公式のWebサイトに掲載されている不具合の内容
として
『吸湿防止が不適切なため、ガス発生剤が吸湿することがあります。そのため、使用過程でガス発生剤が吸湿や乾燥を繰り返した場合など、エアバッグ作動時に正常に展開しないおそれがあります。』
とされている。同じページに掲載されているリコール作業内容は、以下のとおり。
エアバッグ一式を交換するのではなく、エアバッグを膨らませるインフレーターというガス発生装置部分のみの交換となるようだ。
リコールが発表された2020年1月の時点で、ディーラーに問い合わせたところでは、「リコール用部品はこれから製造する」「ダイレクトメールによる通知を待ってほしい」「実作業は来年(2021年)かもしれない」という返答だった。
2020年1月23日、ブログにてリコールの第一報記事を書いた
。
ダイレクトメールが郵送される
リコールが発表されてから8ヶ月が経過。2020年9月、ホンダから一通のダイレクトメールが届く。赤い文字で重要なお知らせと書いてあり、広告等の類ではないことは確か。
エアバッグのリコールに関する何かしらの告知だろうと察し、さっそく開封して読んでみると的中。
中から出てきた紙には、リコール作業が開始されたから、ディーラーに問い合わせてほしいという内容が記されていた。郵便番号から、近隣にある各ディーラーの住所と電話番号が機械的に抽出されており、当然お世話になっているディーラーも含まれている。
リコール作業が開始されたのならば、作業日を改めて打ち合わせするか…とこの時点では考えていた。ダイレクトメールが郵送された数日後、たまたまオイル交換でディーラーに行く予約があり、その時にリコール作業の相談しようと思っていた。
リコール作業が開始される
オイル交換でディーラーに到着するなり、メカニック氏からは「オイル交換と一緒に、エアバッグのリコール作業を行いますが、お時間はよろしいでしょうか?」といきなり言われる。予め、オイル交換で訪れることが分かっていたので、既に部品を手配していたようだ。「ではお願いします」と返答して、さっそくリコール作業が行われることになった。
ステアリングハンドルからエアバッグ部分を取り外し、裏返したところ。中央の銀色部分がリコール作業で交換される問題のインフレーター。インフレーターは4個のナットで装着されているので、素人でも取り外しは不可能ではないが。
その中身は硝酸アンモニウムベースの火薬であり、爆発によってガスを発生、エアバッグ膨らませる仕組みとなっている。実際に動作させる動画はYoutube上でいくらでも見つかるが、成人男性が飛び上がるほどの威力を持ち、ただでさえ欠陥品としてリコール対象になっている部品なので、これ以上は余計なことをしないほうよさそう。
インフレーターに貼られているステッカーはひび割れていた。ボロボロになったステッカーにはBAM-PT1-0593という型式と思わしき番号があり、さらに製造年なのか1998という数字もある。このシビックの製造年と合致する。
インフレーター交換後。リコール作業では、このようにインフレーター部分のみの交換となる。交換前のインフレーターと比べて、若干コンパクトになった。
貼られているステッカーには、BAM-PT1-1008と記載がある。BAM-PT1…とは交換前と同じ並びなので、やはり型式か。その他、ステッカーの記載内容から2020年製と考えられる。
さらにステッカー上の印刷を読んでいくと、AUTOLIV(オートリブ)の文字を発見。タカタの事業を引き継いだジョイソン・セイフティ・システムズ製ではなさそう。オートリブは、世界最大手のエアバッグ製造メーカーとのことだ。
リコールを実施したことで、ホンダ公式のリコール検索の結果は、実施済みに変化する。
以上、インフレーターの交換を終えたことで、リコール作業は対応完了となる。
疑問点の解決や懸念部分など
例えば、エアバッグの無い社外製ステアリングハンドルに交換していたり、他車種のものを流用しながら、リコールに該当していた場合はどういう扱いになるのか。さらに、エアバッグ付きの純正ステアリングハンドルを手放しており、手元にはないことも想定。
このあたりの疑問をメカニック氏に聞いてみたところ、エアバッグが無いことをホンダに登録しないことには、いつまでもリコールの案内が来ることになるそうだ。よって、リコールに該当していたならば、エアバッグの有無を問わずに近隣のディーラーに相談するのが第一となる。
また、オークションやフリマアプリ等でEK9用のエアバッグが流通しているが、青いステッカーが貼られたものは欠陥インフレーター仕様となるので注意が必要。
〆
別の要件(オイル交換)でディーラーへ訪れ、そのついでにリコール作業が行われるとは、正直意外な流れだった。郵送されたダイレクトメール上では、作業時間は約50分となっていたが、実質的にはもっと短く終わる。
22年前に製造された車両でのリコールとなったが、今更…というよりも、2020年製の部品に交換することができたのだから、一種のリフレッシュとポジティブに捉えている。
万一のエアバッグ動作時、正常展開しない可能性、金属が飛散する可能性は無くなったが、そもそも欠陥の有無を問わず動作させるような状況が間違い。慎重な運転を続けることが重要になる。
走行距離:315,020km
リコール4646 運転SRSインフレーター交換