ホンダPGM-FIは、スロットルボディ付近に装着されたMAP(Manifold Absolute Pressure)センサーを使い、エンジンの吸気量を計測するという、Dジェトロ式の一種を採用している。

EK9用MAPセンサー

スロットルボディの上部に装着され、DENSOのロゴが印刷された黒い物体がMAPセンサー。

大気圧に対し、インマニ内でどれだけの負圧になっているか、このMAPセンサーで測定する。ECUはMAPセンサーから「これだけの負圧だから、空気量はこの程度だろう」と推定し、エンジンの空燃費をコントロールしている。空気量自体を測定しているわけではなく、あくまで負圧を見ているだけ。

そこにO2センサーや吸気温センサーによる補正を加え、インジェクターからの燃料噴射量が決まる。水温センサーによって冷却と燃焼の調整を行い、ノッキングセンサーで燃調の異常をチェック、スロットルセンサーでドライバーの運転状況を把握、デスビ内のセンサーで各シリンダーの行程を検知…というように、スムーズに走れる背後では、あらゆるセンサーで監視されている。

22年30万キロを使ったMAPセンサーを交換

現在まで、エンジンの動作に必要な各種センサーは交換してきたが、MAPセンサーは未交換のまま。22年30万キロを使ったところなので、さっそくリフレッシュのために交換となった。

MAPセンサーの交換は1分程度

赤矢印のロックを押してコネクタを抜き、黄色丸のプラスネジ2本を緩めれば、スロットルボディからMAPセンサーを外すことができる。取り付けはその逆の手順となるので、1分程度で終わってしまうリフレッシュだったりする。

簡単な点検と清掃も実施

以上、これで交換レポートは終了となる…が、せっかくMAPセンサーを外すことになるので、さらにスロットル回りのチェックと簡易的な清掃も行うことにする。

スロットルボディの取り外し方法は、過去のレポートを参照linkこと。ただし、今回は冷却水のホースやタワーバーは外していない。

インマニの内側をチェック

まずインマニサージタンクの汚れ具合を見る。もしも黒い汚れが目立つようになっていれば、ブローバイガスの吹き返しが多くなっていることを意味する。30万キロを越えても、銀色の肌がよく見えてキレイな状態を保っている。

バタフライバルブの裏側をチェック

続いて、バタフライバルブの裏側をチェック。今から4年前の2016年5月にスロットルバルブの洗浄を行って、それから8万キロ弱を走っている。空気と接する内周部は多少黒くなっているが、アルミ地が見えており、以前の洗浄時よりも汚れ方は少ない。このエンジン、どこまで耐久力があるのか。

清掃したMAPセンサー用の溝

バタフライバルブの裏側から見て左側、MAPセンサーに通ずる細い溝があり、ここはブレーキクリーナーを含ませたウエスでしっかりと清掃しておく。

インマニサージタンク内部、バタフライバルブ裏面それぞれに異常な汚れがないことを確認し、MAPセンサー用の溝をキレイに掃除。それらが終わったら新品のガスケットに交換し、スロットルボディを取り付けていく。

MAPセンサーの装着部分

MAPセンサーはOリングを介してスロットルボディに装着され、二次エアの吸入をしないように密着されている。Oリングが収まる溝の汚れをしっかりと落としておく。新品のMAPセンサーにはOリングが同梱されているので、古いOリングは捨てる。

MAPセンサーの取り付け部分

センサー開口部はゴムキャップが被せてあり、ゴミが内部に入らないよう配慮されている。取り付け寸前にゴムキャップを外し、汚れた外気に開口部を曝す時間をできるだけ短くする。

MAPセンサーのゴムキャップ

MAPセンサーが装着されたところ。センサー用のコネクタを接続して、交換作業そのものは終了となる。

ECU用バックアップヒューズ

ECUのメモリーをリセット。黄色丸のバックアップ用ヒューズを抜いて、10秒以上経過してから戻す。新品のMAPセンサーによる負圧の測定が正しく行われるように、感度の再設定みたいなものか。

使用パーツ
7.  16080-P07-000  スクリューワッシャー 4X16  290円@145円  2個  ※1
8.  16176-P2T-004  ガスケット,スロットルボディ  380円  1個
16.  37830-PAA-S00  センサーセット,MAP  19,872円  1個
 ※1:全て2018年1月価格

水温と負圧、アイドリング回転数

エンジンを掛けて水温が安定したあたりで、負圧とアイドリング回転数が規定数になっているかチェックする。センサーの交換だけで、物理的な空気の吸入量が変化するような作業は行っていない。よって、作業前後で数値が変わることはなかった。

MAPセンサーの購入は2018年1月。ここまで遅くなった理由は今もよく分からない。購入当時、部屋にはスロットルボディが2つも転がっていて、それぞれにMAPセンサーが装着されていた。よって現車のMAPセンサーが不調になった場合、他のMAPセンサーを使えばいいや…と考えていたのかもしれない。

不調になる前の予防保全として新品へ交換したので、交換前に不具合はなく、交換後も体感的な変化はなし。エアコンを使えば負圧の数値が変わり、8,400rpmまでの吹け上がりも軽快で、全てが正常。

走行距離:303,534km

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