今回の車検においては、定期整備の予定は組まれていない。何も無いことをいいことに、総費用を抑制するか、それとも浮いた費用を別の項目に振り分けるか、選ぶことができた。当然、後者をチョイスし、見た目関係のリフレッシュを行う。リフレッシュ部分はエンジンヘッドカバーだ。

赤ヘッドの様子

エンジンヘッドカバーは赤い結晶塗装が施され、通称赤ヘッドとも。塗装は万全ではなく、経年劣化で細かくポロポロと剥がる特徴があるようで、縁の部分から剥がれ始めていることに気づく。

剥がれ始めた結晶塗装
縁部分から剥がれている

剥がれたところを爪でカリカリと引っかいてみると、次々に脱落してしまい、下地がどんどん広がってしまう。剥がれ方は個体差が大きいようで、中には派手に結晶塗装が剥がれ、殆どアルミ地になったヘッドカバーもあるようだ。新品のヘッドカバーは「芸術品のような美しさ」とのことで、見た目リフレッシュの一環として交換決定。

ヘッドカバー内部の状況

交換によりヘッドカバーを開けることになり、エンジン内部の状況をチェックすることができる。どんな具合だったのか、作業中に撮影した写真を見せてもらうことになった。

ヘッド内部の状況

開放寸前までエンジンが回っていたため、オイルまみれになっているくらいで、スラッジ等の汚れはなし。「25万キロオーバーでここまでキレイだと、しっかりメンテされていることがよく分かる」とのこと。

ヘッド裏側の状況その1

ヘッドカバー内側についても、銀色の下地が見えている。距離や年数からして、多少の汚れはあるだろうと思っていたら、この状態だ。日ごろの運転方法がシビアコンディションに該当し、取扱説明書に従って5,000km毎の交換を継続しているので、汚損を防ぎ続けているようだ。

ヘッド裏側の状況その2

汚れが溜まりやすい隅や角を拡大して点検、キレイなアルミ地が見えていた。

1.  12030-P73-000  パッキンセット,ヘッドカバー  5,065円  1個  
4.  12310-P73-J00  カバーCOMP.,シリンダーヘッド  20,412円  1個  

新品の赤ヘッドその1

装着された、新品の赤ヘッド。明るいところで見ると、その色鮮やかな赤が本当に美しい。交換する前は「この程度の塗装ハゲで交換するの?」なんてメカニックも口にしたそうだが、装着して「交換して正解だった」と認めるほど、エンジン全体の印象が激変。エンジンヘッド用のアース部分は、キャップナットと共締めされていたが、本来は個別に締めるものらしい。

新品の赤ヘッドその2

新品の赤ヘッドのおかげで、エンジンルーム内がとても明るくなった。極めて満足度の高いリフレッシュで、内面の美しさも重要と再認識させられることになった。これは交換して正解。

エンジンコンプレッションの点検

製造から19年が経過し、総走行距離も25万キロを突破している。エンジンの健康状態の確認、月へ向かって走り続けるために、エンジンコンプレッションを測定してもらうことになった。

ヘッド裏側の状況その2

結果としては基準値内ながらも、標準値(B16B:17.5kgf/cm2)からの低下と各シリンダーのバラつきがある。作業者の手による測定で、絶対的な数値ではなく誤差も含まれてくることから、参考程度にしかならないのが実際のようだ。各シリンダーが基準値に収まっていたことによる安堵、低下とバラつきがあったという現実を突き付けられたショックが半々。このエンジンコンプレッションについては、引き続き観察事項としたい。

『車検』自体は何事もなく合格。今年6月に排気管の防錆塗装linkを行った際、中間パイプと触媒を切り離すことができず、ストック品として部屋に転がしてあった中古の触媒を使用した。どういう使い方をされたか分からない中古の触媒だけに、排ガスの浄化機能は維持できているだろうか…と、若干の不安があった。排ガス測定値は、CO=0.1%、HC=10ppmと、全く異常なし。排ガス規制がE-以降であれば、ECUとO2センサーが正常で、理論空燃比の制御が正しく行われていれば、触媒がなくてもCO、HCはクリアできるそうな。そんなゆるゆるな規制値回避に頼ることなく、浄化機能が作用していて一安心だった。

気になる点は、やはりエンジンコンプレッションの数値。経過年数と総走行距離だけでなく、ローテンプサーモの使用歴あり、サーキット走行歴ありと、いろいろな条件がある中での測定結果となり、担当メカニック氏をもってしても「一応は基準値内なので…(概略)」という、いいとも言えないし悪いとも言えない、どこかスッキリしないオチとなった。後々、エンジンコンプレッションゲージを入手して、計測を続けることになった。

走行距離:258,132km

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