情報収集と興味の両面から、FK型シビックのHonda Access純正オプションカタログ(PDF)
を眺めていた。
車両が新車で販売中のタイミングであれば、購入時に選択して装着、または純正オプション品だけを買っておき、自前で装着するといったことも考えられる。イマ車はそういった楽しみがあり、これはこれで羨ましいものがある。
各オプションを読んでいたところ、ある商品のところで手が止まった。『アルミホイール用ホイールナット』として、黒いホイールナットが掲載されていた。
画像はFK型シビック Honda Access純正オプションカタログ(PDF)
の20ページより抜粋、引用。
<余談>
Hondaのホイールナットはホイールとの接触部分が球面形状となっており、一般的なテーパー形状とは微妙に異なる。よってHonda車で社外ホイールを使う場合は、ナットもテーパータイプに交換する。正しい組み合わせで使わないと力が均等に掛からず、緩みの原因やホイールの座面が変形する可能性がある。
車体に社外ホイールを使用し、純正のテンパータイヤを搭載していた場合、テンパータイヤ用として球面形状のホイールナットを必ず携行する。
</余談>
現行のHonda車用でも球面形状のナットであり、その純正オプション品として黒いナットが販売されている。それならば、1990年代の旧いHonda車にも使えるのかという、変な考えが思い浮かんでしまい…。
実際に買ってみた。
定価は3,500円(税込み3,850円)だが、通販サイトによっては車種限定のような表記で高価設定になっていることがある。08W42-SZT-000という部品番号が設定されているので、車種に惑わされることなく部品番号でチェックする。
| Honda Access | 08W42-SZT-000 | アルミホイール用ホイールナット | 3,772円 | 1セット |
装着してみる
交換前。見慣れた銀色のナットにはクロムメッキ加工が施されている。メッキ加工することで硬く頑丈になり、傷や錆に対する耐久性が向上する。それでも23年近くの運用を経てみれば、さすがにボロボロ。メッキ加工が取れた部分からは錆が出て、工具を掛け損なった部分は変形があったりする。
ナットの交換は普段のローテーション作業と大差ない。ホイールナットを緩めておき、ジャッキアップ。タイヤは外さず、ナットだけを交換する。ブラックナットを仮止めしたらジャッキを下ろし、108N・mで本締め。100km走行後、もう一度締め直す。
オプションカタログの写真では、純正品に比べてナットの全長が短いように見えていたが、現車のものと比べてみると同じ長さだった。ついでにホイールと接する形状も球面で揃っており、加工前のベース品は同一のナットと判断した。
ネジピッチも全く変わらず、ハブボルトへスムーズに締まっていき、しっかりと固定することができた。結果として、Honda Accessのブラックホイールナットは、1990年代の旧いHonda車にも装着できることが判明した。
ナットの形状そのものが純正品と変わらないのであれば、車載のテンパータイヤも引き続き使うことができる。黒ホイールなら黒ナットを使って、足元を黒で統一して引き締める理由が分かる。
ホイールナットの締め付けは108N・mを目安に
今回のブラックナット装着に限らず、ホイールナットを外して再装着した場合、距離にして100kmを走ったタイミングで、必ず規定トルクにてナットの締め付け具合を再確認する。
ホイールやナットを脱着した後の走行で、ハブとホイールの接触面、ホイールとナットの接触面それぞれがお互いに馴染んでいくと、締め付け力が低下する。ここで改めて規定トルクで締めることで、ナットの緩みを防止することができる。
EK9シビックタイプRの場合、取扱説明書上では10~12kgf・mと記載がある。現在はSI単位で覚えており、108N・mで締め付けている。
〆
クロムメッキ加工の銀色ナットは、90304-SA5-013として部品番号が設定されており、一つあたり275円(税込み303円)。シビックRでは20個必要なので、5,500円(税込み6,060円)にも達する。一方のHonda Accessのブラックナットは定価が3,500円で、純正品よりは安価になる。
ブラックナットの表面は塗装のようで、長く使えば使うだけ塗料が落ちてしまうことが考えられる。よって耐久性を重視するなら、引き続きクロムメッキ仕様が有利となる。
走行距離:321,222km