シルバーのシビックタイプR EK9

1998年(平成10年)式前期型、E-EK9、再登録上での総走行距離は73,400km。

Cパッケージという快適装備搭載車で、いわゆる『フル装備』。修復歴無、ワンオーナーで禁煙車、フルノーマル、記録簿等書類一式完璧という、中古車では上物としての要点が全て揃っている。走りをウリにした性格ながら、完全ノーマルというのもポイントが高い。傷みはいくつかあるものの、年相応レベルなので割り切れる。

こんな掘り出し物的な個体が、実は一ヶ月以上も雨ざらし展示されたままだった。おかげで中古車屋店員ですら薦めることなく、こちらから見せてほしいと口にしたほどで、案内されてすぐに何かを感じ、試乗することなく「これ買います」と当日中、一時間で即決したのだった。

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売れずに、店の片隅で長らく放置されていた要因は、ボディーカラーが銀色…『NH583M ニューボーグシルバーメタリック』を纏っていたためだろう。正直、買うまでEK9にシルバーがあるとは知らず、極めて希少(=不人気)な色だったことが分かる。

世間的な認知度も絶望的で『銀』を知っているか否かで、その人のEK9に対する知識が窺い知れるほど。シルバーのEK9は前期後期合わせて僅か477台らしく、後期型のみに設定されて「見れば幸運」とされる黄色よりも少ない。477台のうちの1台がこれだ。

維持の方針

最初に持ったEK4 シビック SiRは、納車から半年後に自損事故で大破。当然廃車。次に持ったDC2 インテグラ タイプR(98Spec.R)は修復歴有で直進しない。それでも2年間乗り続け、車検切れで手放した。そして、今回で三台目。もうそろそろ、長期間に渡って所有することをじっくりと楽しみたいところだ。

NASA Apollo8 Dec24Earthrise
▲月から見た地球の出。アポロ8号、画像はNASA外部リンク:NASAより引用。

そんな長く楽しむ最終目標は、『月』までの距離に相当する384,400kmの走破だ。人類最高速の乗り物、アポロ宇宙船でさえ3日は掛かる距離となり、これを車で実現しようとなると、年間10,000kmで38年以上は掛かる計算になる。このシビックは地球を出発して9年で73,400kmを走っており、月まで残り311,000kmだが、年間ペースより遅くまだまだ遠い。

ただ、距離的には無謀な数字ではない。例えば、タクシーは500,000kmは走ると言われており、こまめなメンテナンスと消耗した部品を早め早めに交換してこその数字で、月に行く以上は参考にしておく基本方針だ。幸い、日本の年間平均走行距離を上回るペースで走れるので、時間を掛ければ掛けるほど必要年数の問題は落ち着いてくる。

というわけで、大きな最終目標の前に一次目標として、地球と月の中間地点となる192,200km、二次目標としてアポロ13号の事故地点となる321,860km、そして目的地の月である384,400km。段階的な目標をクリアするためには、毎日の走行を安全に徹し、部品交換をどんどん行い、その一方で積極的に遠出ドライブを繰り返す。銀色のボディカラーが、アポロ宇宙船を思わせる。384,400kmを目指して2007年12月15日、改めて出発っ!!

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