パソコンは粗大ゴミではない。リサイクル法が施行され、リサイクル料を払って引き取ってもらう必要がある。メーカー製であればメーカーへ、自作PCであればリサイクル推進協会が引き取っている。一台あたり、3,150円。台数が増えればそれだけ費用も増す。財布には大打撃だろう。

そんな中で、パソコンファームという会社は世の中の方針と全く違い、無料で回収してくれるという。しかも「連絡不要」「送るだけ」「持込可能」「壊れていてもOK」「一般家電もOK」といい事尽くし。パソコンに限らず、極限られた家電を除き、あらゆる電気製品を広く受け入れるようだ。となると、かなりの金額が掛かってしまうリサイクル費用も、実質交通費だけに抑えることが可能というわけになる。

パソコンファームを利用するのは、実は三回目だったりする。2009年は持込、2010年は配送、2011年は再び持込だ。配送の場合、事前連絡は一切不要。いきなり送りつけることが可能。配送は元払いのみで着払いは拒否される。2011年の今回、簡易的ながら、同社への受け入れまでをレポートすることにした。

●今回の回収品

半導体類

用途がなくなったり、故障したメモリーたち。64MBのSD-RAMが大量にあったり、サーバ系にしか使えないECC Registered仕様のメモリーなど。背後に立っているのはPentiumIII Xeon。調査用として拾ってきたもので、これも回収へ出すことにした。

パソコン類

今回の目玉物品である、パソコン類。奥から…。(左奥)富士通 FMV DESKPOWER C7/100L、CPUとハードディスクを撤去しており、パソコンとしてすぐに使うことができない。(中央)富士通 FMV DESKPOWER ME6/75L、電源から破裂音が炸裂し、そのまま退役。やはりCPUとハードディスクを撤去している。(右手前)PCケースは初めて購入したもので、中身なし。その他、ラジカセ、液晶モニター、故障したデジカメなど。

積載

車のトランクに積み込む。車体サイズの割りに、広々としたトランクがハッチバック車の強み。

●パソコンファームに到着
到着するとすぐに「お客様でーす!」と元気な声で、二人の従業員が出迎えてくれる。トランクを開くと、表現は悪いがハイエナの如く一気に回収していった。この間、一分ほど。持っていく様子を写真撮影するチャンスが全く無いほどの、超迅速回収だった。「使えませんけど大丈夫ですか?」と(あえて)聞こうと思ったが、それもできず。というのも、ひっきりなしに他のお客さんがやってきて、従業員は次々に対応に追われていたためだ。

回収後は従業員から「譲渡申請書」へ住所、氏名、電話番号の記入が求められる。記帳した時点で、持ち込んだものの所有権は私から同社へ移ることになる。個人情報を渡すことになるが、これまでに同社を利用し「やっぱり返送します」なんてことは発生していない。

回収場所全景

写真中央のトラックは荷台に回収品を満載しており、どんどん降ろしている最中だった。

建屋内

分かりにくいが、凄まじい量の回収品。写っているダンボール箱全てが回収品らしい。手前の白いコンテナの中には洗濯機まであった。

粗品

お茶(コーヒーも選べた)と免許書風の名刺を頂いた。ありがたく飲むことにしよう。

●かかった費用
自宅からパソコンファーム(埼玉県三郷市)までは、首都高一本だ。交通費は片道700円(この日は土曜日昼間でETC割引無し)で、往復すると1,400円。往復で合計100kmの道のりがあって、平均燃費は13km/Lなので消費量は7.7Lだ。ガス代(ハイオク)は147円/Lとして、7.7L使ったので小数点以下を切り上げて1,132円となる。交通費としての総計は2,532円で、回収費用そのものは繰り返すが無料だった。通常のパソコンリサイクル費用(一台あたり3,150円)以下となった。使えるかどうかということは一切聞かれないし「回収お願いします」とだけ言えば、後は全て同社がやってくれる。

2009年の回収品

2009年12月に持ち込んだものたち。パソコンに限らず、プリンターや大量のジャンクパーツ、アンプ、ビデオデッキまであった。完動品はひとつもないけど、全部無料で回収。最も手間のかかるテレビやCRTも無料で回収した。

運送会社でパソコンファームに送る

2012年のジャンク品整理は、運送会社を使って送ることにした。2010年以来、二度目となる。これは首都高の料金制度が変わり、さらにガス代が上昇し、自分で輸送する際のコストが跳ね上がったため。自分で直接持ち込むより、運送会社を使ったほうが費用を抑えることができる。メインで使っているパソコンの更新で不用パーツが溜まり、十分な量になった段階で配送を依頼した。

●今回の回収品

液晶モニタ

17インチのAcer製モニタ。いくら調整しても発色がおかしく、画像がぼやけていたりと、満足のいく製品ではなかった。後から導入した、古い15インチの富士通製モニタのほうが勝ってしまい、用途を失って退役。脚は脱着が可能で、分解することでよりコンパクトになった。

部品類

パソコンの部品類の一部がこれ。

廃棄するハードディスク

ハードディスクが合計10個。全て消去作業済み。

廃棄するCPU類

半導体系パーツの一部。マザーボードが1個、CPUが大量にあって、合計20個。写真には無いが、グラフィックボードが3個、メモリが数個あった。

●かかった費用
今回は自宅からパソコンファーム(埼玉県三郷市)までの配送料となる。配送はクロネコヤマトの宅急便を使い、送料は1,370円だった。これはダンボールのサイズが120で、関東圏内の扱いによるもの。取扱店へ持ち込めば、100円減額されるので、1,270円となる。

車を使って直接持ち込むと、首都高経由で片道900円(ETC)となり、往復するだけで配送料を上回る。他にガス代も含めなければならないし、けっこうな額となってしまう。宅急便最大の160サイズでさえ、関東圏内の配送となることから1,790円と、首都高往復代以下になる。配送できる量なら運送会社を使ったほうが、回収に伴うコストを抑える事が可能だ。

●2012年、二度目の発送

廃棄する機器類

ノートパソコンが2台(IBM ThinkPad X21、NEC PC-9821Ne)と、そのACアダプタ。ハードディスク1個(不良セクタ有)に、グラフィックボードが1個。マザーボードが1枚、箱の中に大量のジャンク品を収めている。送料は、クロネコヤマトの宅急便を使い、集荷依頼金額で1,370円。

●2013年の発送

廃棄した機器類

マザーボードが4枚(うち2枚が廃棄委託)、各種拡張ボード類、CPU、メモリがとにかく大量。

●2014年の発送

廃棄される機器類

マザーボードが2枚、拡張ボードが大量、各種基板がゴロゴロ。

●2016年の発送

廃棄待ちの機器類

ノートパソコンが1台、マザーボードが2枚。このマザーボード、懐かしきSocket478仕様のPentium4で、つい最近まで現役だったらしい。部品取り目的でウチに持ち込まれ、最終処分を委託された格好になった。本来は2015年末に発送するつもりだったがすっかり忘れてしまい、年始早々に発送している。

無料だからといってトラブルなんてものは全く無く、後から「やっぱり返す」等の連絡も無い。パソコンに限らず、不要となった電気製品をできるだけ低コストに処分したい人は、ぜひ利用してみよう。

ちなみに受入不可能品目は頻繁に変わるので、若干の注意を要する。まずはパソコンファーム公式サイトでチェック。

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