会社が三連休となり、じっとしていられない面々はさっそくドライブに出かけることになった。今回は日本海側、黒部峡谷鉄道の乗り鉄となった。いつもどおり予定の一時間前には全員集合、中央道から長野道をひた走って、まずは岐阜県飛騨市にあるレールマウンテンバイク Gattan Go!!に立ち寄る。
2006年12月に廃止された神岡鉄道神岡線を転用したもので、スタート地点の旧奥飛騨温泉口駅から神岡鉱山前駅までの3kmほどの距離を軌道自転車で走る。出発時間が設定されており、駅前に展示してあった鉱山列車を見たりして時間つぶし。
必要最低限の装備ながらも、立派な電気機関車。
駆動部も丸見えで、典型的な吊り掛け式。モーターの先端にバネがあり、台枠に支持されているノーズサスタイプの実機は初めて見た。ケーブルは切り離されており、蓋に挟まっていた札には『故障中』の書き込みまであった。
シンプルすぎる運転台。計器の類は見つからず。なにやら資料のようなものが散らばっている。
ラミネート加工された説明書だった。電源は直流250V、制御器と主抵抗器を経由して直流直巻電動機を駆動する『直接制御方式』。
出発時間になって、神岡鉱山前駅に向かって走る。ジョイント音が心地よい。往路は下り坂でドライバーはサボリーマンとS15オーナーが担当。復路は上り坂になり、リハビリを兼ねた私とY氏が漕ぐことになった。電動アシスト自転車を転用したものとはいえ、あえてアシスト機能を切ってみたり、ギアを変えて脚力で頑張ってみたり…。足腰の具合が心配だったが、意外と大丈夫そう。
神岡鉱山といえば、今はニュートリノを検出するスーパーカミオカンデで有名か。太陽の光は10万年前のもの、太陽由来のニュートリノは8分で地球に到達する…なんてことを小学校のころに読んだ図鑑の内容をうっすらと覚えていて、その記憶は正しかった。その一方で、過去には四大公害病の一つ『イタイイタイ病』が発生した場所でもあり、なんともいえない感じだった。
レールマウンテンバイク Gattan Go!!で遊びまわり、昼食休憩後には富山市街地を抜け、R8にて黒部市に向かう。天気予報どおりの雨に見舞われ続け、事前にキャンプ地のバンガローを予約して正解だった。
北アルプスを迂回するようにして、日本海側へ到達。日が暮れてからは雨が次第に強くなっていったが、大丈夫だろうか。