東京湾アクアラインを川崎側に進み、浮島ICを出ると国道409号線に出る。平日は沿線の工場に出入りする車で混雑するが、休日なら空いている。直線道路が長らく続き、信号の組み合わせがいい傾向にあるので、走行速度は高め。正義の味方(笑)神奈川県警の覆面パトカーが出没しやすく、何も知らない県外ナンバーがよく捕まっている。そして、単調な直線道路で油断しやすいのか、事故は少なくない。
BMWの上位車種、ポルシェカイエンが止まっている。BMWの上位車種の損害状態は不明だが、カイエンはリアハッチが潰れている。現場は直線区間の真っ只中で、工場や倉庫が減って離れたところに製油所があり、視界が広がるので脇見運転になりやすい。単調な道路は安全という思い込みから、スマホやナビの画面に視線が移りやすい。これら前方不注意になる悪条件が揃っていて、走行速度の高さと気の緩みから、反応が遅れてしまうと事故に至る。
カイエンに突っ込んだ軽トールワゴン。フルフラップ衝突でボンネットがめくれ、エンジンルームは潰れて無くなっていた。フレームどころかエンジン本体も巻き込んでいるので、所有者は重大な決断をしなければならないだろう。救急車がサイレンを鳴らしながら走っていったことから、人身事故の可能性がある。こうなると刑事責任も問われてくるはず。
この道路で事故を目撃した例は今回が初めてではないし、走行速度は高く、ついでに覆面パトカーゾーンだったりするので、決してラクな道路ではない。任意保険があったとしても、一回でも使えばその後の保険料は事故有等級扱いになって、保険料が大きく変わることがある。事故はモノ、時間、金を大きく失う。安全運転は、慎重な行動一つ一つの積み重ねで実現する。