世間は年末年始の休みなのかもしれないが、物流業界はまだ平日。レジャーの車と業務の車が合わさった幹線道路はなかなかのカオスっぷり。ウインカーは出さないの、突然急減速してイエローカットで車線変更、テールゲートを開けたまま走る、カーブが怖いのかいちいちブレーキランプをパカパカ点灯させる…なんて、今日一日で危ない車はどれだけ見たことか。
そういった運転をする車は、他車を間に入れるか、さっさと追い抜くに限る。横目でチラリと見ると、だいたい老人だったりするする。やはりなと思うところで、年末年始、5月の連休、夏のお盆という三大シーズンに入っている都合もある。普段は運転しないが、せっかくの休みだし車で行こう!と考えて公道に出るのかもしれない。
今でこそ高齢者の危険な運転…として報道で扱われる場面が増えたが、以前は一切無かった。そういった報道をすれば、上層部を含めて老人差別だ何だと騒ぎ立てられることになり、面倒事は避けようという姿勢で見て見ぬふりをしていたもの。それがある時期から急速に報道されるようになった。
年末年始に事故を起こすと、非常に面倒なことになる。保険会社の対応は遅れがちになる。自走できなくなった車を引き揚げようにも、JAFをはじめとする各ロードサービス会社はすぐには来ない。運転に不慣れなドライバーの対処で出動していることが多く、「そうですねぇ、あと1時間は掛かるかと」なんてザラ。ここ数年、ロードサービス会社の不当な高額請求問題もあり、救援を求めるにも注意が必要な時代だ。
さらに車両の受け入れ先も見つからない。ディーラーや整備工場は冬休み中で、ロードサービス会社に一時保管を依頼すると、日数に応じた費用が加算されて請求されることも珍しくない。出先で事故を起こしてしまうと、行動のアシも無くなるわけで、レジャーを中断することも視野に入れなければならない。それら諸費用は?保険金はすぐに出ないし、当面は自分の財布から出すことになる。
コロナ禍が明けて、外出する人が増えた影響もあり、冒頭に書いた危ない運転が目に付きやすくなった可能性もある。よって今シーズンの車の運転は、必要最低限に抑えている。