次期無線装置構想

複数台の車でドライブする際、大活躍するのが特小、いわゆるトランシーバーだ。携帯電話系よりも扱いがラクで、大人数でも一斉に会話ができることから、いつの間にか必需品となった。ただ、私のように複数台持っているならともかく、持っていない人はいちいち借りるのが煩わしく感じているようで、それならば統一して揃えるのはどうか?というハナシが出てきた。特に私が貸し出しているモデルは旧来の9ch仕様となり、現行の20ch仕様側が若干の設定変更を行わなければならず、ついでに少々お疲れ気味でノイズや混信に特に弱い。ただ、ノイズや混信については、後述する環境の問題もあり、古いから一方的にダメというわけではないので、難しいところ。では、統一するにしても、どういうパターンがあるか。考えてみることにする。

1.共通モデルの特小トランシーバーを買う

本体価格は10,000円でお釣りがくる。電波利用に伴う維持費も掛からず、全員が同じモデルとなるので取り扱いが容易なのが利点。ただ、特小という電波法の枠組みの中で設計、運用されることから送信出力は10mWに制限され、通話距離は見通しが良くないところで200m程度と、使い勝手は現在と全く変わらない。さらに車内という環境下では、ノイズだらけで聞き取りづらく、混信と判断されて送信できなくなることがある。電波が弱いために、九十九折りの向こう側、山の向こう側といった地形の影響も受けやすいのが難点。

2.デジタル簡易無線を買う

本体価格は30,000円程度とインパクトが出てくる。使用者の資格や免許は不要ながら、その無線機が登録局として扱われるので、申請費用(初回のみ2,300円)と年間電波利用料(600円)が発生する。送信出力は5Wと特小トランシーバーとは段違いで、見通しや地形の悪いところでも会話しやすいのが利点。実は会社の現場でも毎日使っており、アルミ合金の車内に鉄枠の現場、そしてコンクリートの建物内という何重にも電波を遮断されそうな状況下で、しかもkm単位で離れていても会話できてしまう性能は実感済み。

3.総員アマチュア無線の資格を取る

ある意味、究極のネタ。遊びのために資格を取り、個人のコールサインが付与される…という(変な)面白さでは最上級。本体価格は4級ライセンス、144/430MHzのハンディ機なら20,000円代後半から存在し、この手の性格として本体サイズと価格は反比例する傾向がある。送信出力は5W、車載機になれば20Wとまずまず。4級ライセンスを取るにしても国家資格となる以上は、それなりの勉強をする必要があり…とは言っても、内容は中学の技術レベルで暗記前提で、そう難しくはないが。試験費用、開設費用、年間維持費、5年毎の更新費用がかかってくる。

さて、この3パターンが思いついた。あちこちへドライブに行くメンツが決まっている背景から、どういう方向性が出るか楽しみだ。