第三次防錆作業・序章

引き続き、フロアパネルの錆点検だ。今度は殆ど手をつけることがなかった、運転席、助手席周辺の状況調査となった。シートを最大限下げて、カーペットを捲れば目視点検ができる。

運転席足元部分

運転席側、ABCペダル部分。タイプRといえば、軽量化のためにメルシートが廃止されていることがアピールされていたが、実態としては運転席側の一部分には残されていたりする。メルシートの先端とサービスホールに黒い変色があり、車外側から吹き付けたアンダーコート等の防錆剤が、隙間を通じて上がってきたのだろうか。異常か否かは、メルシートを除去するしかなさそう。

ABSコンピューター部分

ABSコンピューターの格納部分のカバー(カウルサイドライニング)を外して、奥を覗いてみる。Aピラーやルーフのヒビによる雨漏りや浸水が起きると、この部分が水浸しになる。過去に乗っていたDC2インテRでは、この部分が常に湿っていた。ぱっと見た感じでは乾いた状態を保っており、シール剤の変色もない。
 
助手席側足元部分

次は助手席側。こちらのカウルサイドライニングを外しておき、広範囲に見渡せるようにしておく。シール剤はキレイなままで、特に異常は見られないものと思っていた。このときは。

ECU部分に見つかった異変

視線を低くして、Aピラーやルーフからの雨漏り等が無いか、さらにチェックしていく。たまたまシール剤を追っていたときに、極僅かに茶色のシミが見つかった。この変色は見覚えがあり、ワイヤーブラシでシール剤を除去していくと、思ったとおり。

シール剤を除去すると錆がコンニチハ

やはり錆だ。見た目はきれいでも、パネルの合わせ目の内側では、ゆっくり着実に侵食していたようだ。どこまで錆が進んでいるかは分からないため、ひとまず5cmほどシール剤を除去して錆の具合を触って確かめていく。今までに見舞われた錆と違ってサラサラとした感触で、下回りのアンダーコートにより水分が遮断され、乾燥しきっているような感じだ。

助手席側で錆が見つかったとなれば、先の運転席側のメルシートの変色も錆由来の可能性が出てきたことから、ドライアイスを用いた除去作業を考えておかなければ。シール剤を広範囲に除去し、パネルの合わせ目を捲ってできるだけ多くの錆を除去し、そして防錆塗装という流れは今までと一緒。ある意味では定例作業なので、何週間も掛けることなく、なるべく短時間で仕上げていきたい。

応急処置で防錆剤を塗布

応急処置として防錆剤を塗布しておく。古い塗料なので防錆効果はあまり期待はできないが、後のシール剤除去で一緒に剥がしてしまうので、問題はないはず。EK9シビックRにとってはしばらくぶりの防錆作業だけに、これから再び始まる楽しい作業に心が躍る。