久しぶりの赤字続き

2月初頭のパワステ系統の一括リフレッシュは、突発的な決定と作業依頼だった。いつもなら観察と様子見を続け、経年によるダメージの蓄積を確認してそろそろやばいかな?と思い始めたタイミングで、短期集中型の別途貯金を開始。おかげで資金的な余裕が生まれやすく、毎年ウン十万円の修理費が重なったところで全く痛くは無かった。ところが、パワステ系統の一括リフレッシュについては、もう後が無い!となってしまって急ぎだったために、いつもの別途貯金をすることなく、普段使っている貯金から直接支払うことになった。

そこにスマホが壊れ、ホイールアライメントの味付けに失敗して改めてアライメントを取り直し、ブレーキパッドを入れ替えたり…。自分の失敗が多くを占めるとはいえ、予定外に万単位の支出が続いた現実はとても重く、見かけ上は2月から赤字続きだ。実態としては、金欠になっているわけではないし、計画的な貯金ができなくなっているだけのことなので、総合的に見直すと殆ど問題はない。

収入は給料しかないという思い込みが相変わらず抜けず、メイン口座の減り具合に一度は落胆し、そういえば…と何重にもカバーしている仕組みを思い出し、助かったというかなんというか。このまま赤字体質と思い込んでいたほうが、金は貯まりやすいかも。

テーパー?ボール?

EK9シビックRの前期型(E-)と後期型(GF-)の違いはあちこちにあって、見た目や内装だけでなく、駆動関係内部にも違いがある。例えばミッション内部。ここも違いがあり『デフのベアリングは前期がテーパーベアリング、後期がボールベアリングになっている』というもの。

EK9ヘリカルLSDのベアリング

図中9番のベアリングだ。テーパーベアリングは、円錐を基本にして軸の中心点に力が向かうことから、軸に対して直角と並行、両方の力を支えることができる。二つの負荷を受けることができる分、ガタが少ないなど性能は優れているが、組み立て時の調整が非常にシビアで、締め付けトルクはグラム単位を要求される。対し、ボールベアリングはもう見慣れた存在。タマが封入されて転がる仕組み。許容できる負荷は低くなりがちだが、シンプルで扱いがラクな分、耐久性はいい。そんな事情があってか、ミッションをオーバーホールするときには、組みやすい後期型用のボールベアリング仕様にしてしまうのがスジとも…。

前期型と後期型で異なるという話は、本当に長らくの間、そう言われてきただけのことで、実際はエンジンナンバーで異なってくるのが正解だったりする。EK9シビックRの場合、1004633までがテーパーベアリング仕様、1004634以降がボールベアリングとして分類されている。当然、エンジンとミッションが工場出荷状態で組み合わさり、一度も降ろされていないことが前提になるが。私のEK9シビックRは前期型だが、エンジンナンバーは1004634以降となっているので、ボールベアリング仕様として判定されており、ミッションのオーバーホールを行った際にも、ボールベアリング(91005-P80-E31 ベアリング,ボール 40X80X18/19.5(NTN) 2,050円…2014年9月価格)がチョイスされていた。万一、テーパーベアリングが組み込まれていたとしたら、間違いなくボールベアリング仕様に組み替えてもらっていただろう。

この業界、人づてに聞かされた未確認情報で混乱することが多々あるので、気になる疑問は自分で調査しなければならない。

ストレステストやってます セイコー 38クォーツQR編

秒躍制レバーの扱いには非っっ常に苦労させられたが、だんだん具合が分かってきた(と思う)。コツを掴んでモノにする感覚こそが機械いじりの醍醐味なわけで、微調整がより楽しくなってくる。おかげで19日に調整方法を理解して以降、止まることは基本的にはなくなった。

そうなると、次は実使用を想定したテスト。まずは耐振動性調査だべ…ということで、さっそく4月21日の青森日帰り弾丸ツアーのタイムキーパーとして携行したが、出発前の荷物積み込みのときの衝撃で、いきなり秒躍制レバーが噛み込んだらしく、30秒程度の狂いが出た。ここは慌てず騒がず、後日…23日に再調整を行っておき、24日からの夜勤を含めた通し勤務で左腕に装着して、仕事の現場という過酷な環境でのテストを行った。

始業前の準備体操から始まり、左手で機器を引っ張っていたときに滑って弾かれ、でこぼこ路面で自転車に乗って無駄にハイペースで走り回り、缶コーヒーを左手で振る。普段から左手の使用率が地味に高いおかげで、典型的なストレステストだ。それらの衝撃には全て耐えて正常な運針を続けていたが、帰り際の自動改札機で左手の甲をぶつけたときに、とうとう狂ってしまった。あれだけ振り回して耐える場面が多かったのだから、ずいぶんと上々の結果になった。

そして精度。一日1秒以上の進みは、機械式時計なら無視できるが、クォーツだとそうもいかない。製造された1970年代前半当時は高級腕時計だっただけに、しっかりした精度まで仕上げないと格好がつかない。

セイコーCal.3862Aのトリマコンデンサ

高周波数化された38クォーツの回路ブロックには、トリマコンデンサが内蔵された(赤い矢印)。オリジナルの交換式と違って、経年に伴う水晶振動子の変化具合をカバーできるが、回す角度は僅か1度単位の精密さが要求され、これはこれで難しい。返却まであと少しなのだから、しばらく続くストレステストを無事にクリアして欲しいところ。

S15シルビアの防錆塗装その3 フロアパネル編

S15シルビアの防錆作業も、いよいよ終盤が近づいてきた。第一回目はリアセクション第二回目フロントセクション、そして第三回目の今回はフロアパネルとなる。ジャッキアップポイントも防錆のためにスプレーすることから、車体はスロープを使って持ち上げておき、運転席(右)側、助手席(左)側と交互に作業を行うことになった。

防錆剤塗装前

塗装前の状況。あちこちが斑模様で湿ったようになっているのは、事前に吹き付けたノックスドール700の痕跡。予めパネルの合わせ面に浸透させておき、錆びの発生を防ぐ。

防錆剤塗装前

マスキングを行って、ノックスドール300をスプレーしていく。サイドシルは内側にノックスドール700を注入しておき、外側となる合わせ面からはノックスドール300を使うことで、両側共に防錆力を確保。運転席(右)側だけでなく、助手席(左)側も同様に施工する。

フロア下もどんどん塗る

フロアパネル部分を塗るときは、排気管にノックスドール300が付着しないようにカバーしておく。見えづらい範囲は後部からサポートしつつ、腕が届く範囲は全てスプレーしていく。

センターフレーム内側も忘れずに塗る

センターフレームの内側も忘れずにスプレーする。残るはセンタートンネル部分だけだが、ジャッキアップポイント周辺がある程度乾き、リジットラック(ウマ)で支えても防錆剤が剥がれない状態に達してから、改めて追加塗装の予定だ。

居住地の都合や普段の乗り方から、発錆リスクは低くなかった。まずは外側部分に手をつけて、車体の劣化スピードを抑えておく。年式的に防錆対策をスタートしておきたいところなので、いいタイミングになったはず。オーナーはこれから先の使い勝手を維持するため、エアコン関係のリフレッシュを計画しているそう。EK9シビックRで行ってきた延命更新改善作業をベースにしつつ、いよいよ別方面の作業が計画され、支援する身としても分解と組み立ての手順を繰り返し勉強することになった。ホンダ車やスバル車と違い、妙に凝った構造をしているのが日産車(あっ、この瞬間が、日産車だね)なので、破損等のミスとケガを防止するためにも、しっかりとした下準備をやっておきたい。

更新…Y17#05

『ルームランプの交換』を追加。

青森弾丸ツアーから帰ってきた翌朝から、お疲れモードの休養ではなく通常の日常生活パターンに戻るのだった。午前中はEK9シビックR関係の処理。ルームランプASSYは今月上旬に購入してストックしており、青森から帰ってきてから手をつけようと決めていた。ただ単にコネクタを外して付け替えるだけだが、電気関係部品の一つなので、出発前に余計なトラブルを起こさないための措置。

青森から帰ってくる東北道の上り線内で、総走行距離が245,000kmに到達。前回のオイル交換は2月5日だったので、二ヶ月少々でのオイル交換となる。この期間中、サーキット走行歴は一回、その他ハイカム走行は数知れず。走行パターンの関係だと思うが、オイルは普段以上に減少しており、オイルレベルゲージの下限近くまで減っていた。5W-40でさえも厳しくなってきているのか見定めるために、今回のオイルは10W-40仕様をチョイスし、粘度上昇によるオイル消費量の変化具合を見守ることにした。ちなみに5W-30を入れると、5,000kmを走るうちに1L以上は消費するので使えない。

午後からはS15シルビアの防錆塗装の支援。梅雨前にあらかた区切りをつけることができた。昨日の長距離ドライブの疲れ、そして日中の車いじりの疲れが重なっているようで、夜間の時計修理は全く上手くできず、ほとんど振り出しに戻ったような感じ。このまま、気絶と大差ない睡眠になりそうだ。

2017年度青森日帰り弾丸ツアー

だんだん毎年恒例になってきている、東京(羽田)青森日帰り弾丸ツアーを実行した。今回はソロドライブに戻り、燃費よりも諸事情で時間を一分でも縮めるべく、速めのペースを意識したドライブを続けることになった。まずは実走行の時間状況について。

自宅出…0334
川口JCT…0443
岩手山SA(下り)…1036/給油1回目
青森出口…1248
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸着…1314
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸発…1335
青森入口…1351
前沢SA(上り)…1601/給油2回目
川口JCT…2132
自宅着…2211/給油3回目

仕事に疲労を当日に残し、眠気を催さないために、昨夜の時点で睡眠薬を服用して強制的に身体を眠らせ、6時間半の睡眠時間を確保。これが当たりで非常に体調が良くなり、羽田空港から最初の休憩地点となる那須高原SAまで210kmを一気に走り、復路の蓮田SAまで眠気が全く出ず、腰痛も復路にて軽度。今後のドライブ対策に役立ちそうだ。

那須高原SAと38クォーツ

最初の休憩地点、那須高原SAにて。振動と熱に対するストレステスト、そしてタイムキーパー担当の38クォーツも携行。視界内に、正確なアナログ時計が見えているというのはとても心強い。肝心のストレステストの結果は…振動に対する耐久性がまるでなく、さらなる追求が必要みたい(=つまり、返却延期…)。

青森方面の看板

福島JCTで早くも青森の文字が出てくる。往路復路共に工事による車線規制があちこちにあり、作業者に対する注意を要することから緊張を強いられる場面が数多く、考え方によっては適度にいい刺激になっていた。

盛岡IC付近の巨大スイカ

名物、盛岡IC付近の巨大スイカ。その正体はガスホルダー(いわゆるガスタンク)で、滝沢市の名産品であるスイカにちなんだもの。実は二代目だそうで、高速道路からも見て楽しんでもらう意図があるそう。

EK9リアハッチのクラック状況

岩手山SAに到着。EK系シビックといえばルーフモールからの鋼板にヒビが入ることが持病で、雨漏りによってスペアタイヤ置き場に金魚が飼える池ができる。雨漏り対策として、大胆にシール剤を塗ると効果があるようで、合わせ目をとにかく塗っていくといいようだ。

B16B新品ヘッドカバー

ヘッドカバーは新品で出るようだ。くすみのない、きれいな赤ヘッドを中心に無限のエアクリーナー、タコ足やラジエターも入っている。各配管系もリフレッシュされ、見ていて気持ちのいいエンジンルーム。

驚異の手曲げ板金

フロントホイールのオフセット変更で、フロントフェンダーも広がっている。なんと手曲げ板金で、手で自然と仕上げるスキルは、新幹線の鼻ツラを手で仕上げる板金職人に通ずるものがあり、驚異そのもの。すげーすげー!と連発。

前期と後期

というわけで、「普段参考にしてます。近くに来るなら連絡ください!」とお声を掛けてくれた、月に向かっている真っ最中のA様の後期型EK9シビックRを事細かに見ていたのだった。純正エアロの良さを活かし、ツインリンクもてぎのJOY耐からそのまま出てきたような、レーシングカーのシビックのイメージそのままでとてもカッコイイ。センスのない私には絶対にできない仕様なので、本当にいい勉強になった。1時間半もあれば四本の脚の交換ができるとか…。

今回の、この岩手山SAでの面会において、一分でも長い時間を確保できるよう、往路の走行ペースを上げ続けていた。それでも時間にして僅か50分程度となってしまい、もっと話をしたかったし、急ぎ足になってしまったのが心残り。わざわざ岩手山SAまで来ていただき、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!>A様

雪が残る東北道

給油して再出発。安代JCTを過ぎて、青森ICまで残り100km程度。法面には雪が残っていて、気温もずいぶん下がって過ごしやすい。あちこちのサクラも咲いており、いい景色の中での走行となった。

青森ICの『おつかれさま』

出発してから9時間で、東北道680km全線を走破。ここから青森駅/青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸までは20分程度。

EK9と八甲田丸

八甲田丸に到着したその瞬間から、大急ぎで帰宅準備だ。まず撮影、そして30分まで無料の送迎用駐車場に車を止めておき、土産物を一気に購入し、無料時間内に退出。青森駅周辺に滞在していた時間は、20分だ。

青森IC上り突入

早くも復路スタート。日没時間までに距離を稼いでおきたいところだが、通り雨が相次いでしまい、その度にペースダウンを強いられることになった。

輸送中の誘導人形

荷台に人が立ってる!?と驚いたが、よく見ると工事現場用の誘導人形だった。この手の人形は、荷台に放り投げて『犬神家』状態で輸送すると思っていたが、実際は立った状態で輸送するようだ。ちょっと怖いが。

東京方面の看板

富谷JCTの看板には東京の文字。それでも起点の川口JCTまでは350km、実際の東京となればもっと先の距離になる。この時点で集中力の切れや疲労感は覚えておらず、まだ余力がある。

上り中間地点

雨に降られながら、上り線の中間地点の看板をパスする。17時42分、日没までは残り40分程度。

日が暮れ、夜の訪れ

夕日は厚い雲に遮られてしまい、一足早く暗くなってこれが最後の撮影となった。以後、帰宅までの350kmは本日二度目の夜間走行だ。復路では仙台周辺での渋滞を覚悟していたが、予定よりも早い時間に東北道に入り、ペースを上げたまま走ることなって、結果的には一時間も早く帰宅することができた。

スタートからゴールまで渋滞はなく、天候は復路における通り雨程度があったくらいで、全体を通してスムーズな走行だった。セクション毎の燃費は給油1回目が15.2km/L、給油2回目は14.1km/L、給油3回目は16.1km/Lで、総走行距離が1,463km、総合燃費は15.2km/hと、ペースを上げていた割りにはずいぶんと好成績を収めることができた。

復路、最後の休憩地点となる蓮田SAで疲労感を覚え、さすがに眠気も出てきた。おまけに低血糖の症状なのか、視界が歪みがち。食事らしい食事は昨日の夕食からずっと摂っておらず、かと言って揺られ続けているため食欲はないし、食べると眠くなる。飲み物とサンドイッチで最低限の糖分を摂取し続け家まで走りきったが、1.5kgの体重(筋肉)を失う結果となった。

ただ単に走るだけとは異なる、今回の弾丸ツアー。EK9シビックRの維持に関し、参考にしてくれているというありがたさだけでなく、情報を発信する責任の重さも痛感することになり、慎重なサイト経営をしなければならないと再認識することになった。今後ともよろしくお願いします。>A様

秒躍制レバーの調整 セイコー 38クォーツQR編

夜勤明けでの秒躍制レバーの扱いに苦労して、ようやく直ったと思っていたのが13日の出来事。なお不安定だった。運針が止まることはなくなったものの、止まる前兆は残っている。四番車の歯に秒躍制レバーの爪が噛み込んで止まろうとするが、トルクが打ち勝って爪を弾き出すことで、正常運針に戻る現象が続く。これが起きると、一回で5秒程度の遅れになり、24時間で15秒程度の遅れが残る。まだ何かやり残していることがあるはず。そんな考えで部品取り用のCal.3862Aを見直してみると、触っていない部分があった。

秒躍制レバーの調整

これまでは偏心ピンを左右に回すだけだったが、秒躍制レバーの反対側にはカシメ加工された関節部分があり、尾部に至ってはピンセットで掴んで動かしてくれと言わんばかりの形状だ。いやまさか?と思いつつ、動かしてみると歯と爪の当たり具合が大きく変わる。こいつだ!とさっそく動かして、歯と爪の当たり具合を再調整を施したのが昨夜のこと。つまり、偏心ピンを回すと、四番車に対する爪の位置が前後し、尾部を上下に動かすと、シーソーの如く爪が上下するのだった。

四番車の歯に対し、爪の掛かりがあまりにも浅かった。ピンッと弾かれた拍子で振動し続け、その状態のまま次の歯に触れてしまうと、ガッチリと深く噛み込んでしまう。そこで、爪を歯に軽く押し当てる感じの位置にしてみると、弾かれても次の歯で振動が適度に抑えられ、正しい位置に保持されるようだ。歯と爪の当たり具合が良くなったせいか、1秒ペースとはいえ、機械式時計と同じチクタク音が鳴るようになった。

今朝の時点で、机の上に並べられている他の腕時計とほぼ同じタイミングで運針しており、帰宅直後の再チェックでも同様だった。電波時計と高精度機械式時計、時報と比較して、感覚的には24時間で0.5秒の遅れ。ようやく秒躍制レバーを克服できそうで一安心。残るはトリマコンデンサによる精度の追求とストレステストで、所有者への返却できる目処がやっと、やっとついた。

オイルレベルゲージも劣化する

車体鋼板や駆動系全般、電気系統の経年劣化対策に追われ続ける中で、あまり目立たない部分にも目を向けてみる。例えば、オイルレベルゲージだ。

新品オイルレベルゲージ

エンジンが動作中は内圧が掛かり、パイプからオイルレベルゲージが抜けないように、プラスチック製の返しがついており、写真で黄色の丸で囲ったのがそれ。長らく抜き差しを繰り返すうちに痩せてしまうようで、緩い感触になってくる。今のところ、高回転時の圧力に負けて打ち出されてしまい、オイルやガスが大噴射するようなことは起きていないが、熱と圧力のストレスを考えて新品に交換してリフレッシュだ。部品番号と名称は、15650-P30-000 ゲージCOMP.,オイルレベル、2017年4月現在の価格は1,036円だった。

グリップ部の比較

鮮やかで汚れの無いオレンジ色のグリップ部分は、今だけの光景。使っているうちに、すぐに薄汚れて元通りになるはず。返しが新品に戻ったことで、パイプへの装着も手応えのあるものになり、これが本来の感触だったようだ。引っ張ってもスポッと抜けなくなり、返しがしっかり機能していることから、オイルやガスが噴き出す心配は無さそうだ。

イマ車のエバポレーターを洗浄する

イマ車となるスバル レヴォーグに乗るサボリーマンから「エバポレーターの洗浄を手伝ってくださいよー」と作業依頼だ。さっそく来てもらい「まずグローブボックスを外して」「このナットを取る」と次々にアドバイスをしながら、エアコン関係の部品をどんどん取り外していく。ホンダ車ばかり診ているわけではないので、別メーカーでも作業やアドバイスは難しくない。

スバル車のエバポレーターの位置

グローブボックス、防音カバー、ブロワーダクトユニットASSYを外したところ。今時の車のエアコンはダッシュボード裏側に組み込まれているため、エバポレーターを見るまでにはかなりの部品を取り外さなければならない。すっかり分解し、ようやくダクト内を目視できる環境が整い、頭を突っ込んでダクトの中を見る。

レヴォーグのエバポレーター

見えた。手前のヒートシンクはレジスターユニット、そして奥にエバポレーターがある。進行方向に対して正面を向くような配置になっている理由はいくつか考えられるが、運転席側と助手席側の個別空調の都合、インパネのデザインから内側の空間にゆとりがあり、グローブボックス背面に大きなエバポレーターを置かなくて済んだ、他車種との構造共用化…こんなところだろうか。進行方向と平行に置くと、それだけグローブボックスの容量が圧迫され、ダッシュボード内側の部品配置がしにくいのかもしれない。

エバポレーター本体が見えてしまえば、後は定例作業の洗浄液の直接吹き付けだ。一缶使い切ったら外した部品を元通りに取り付け、エンジンを始動して乾燥工程。異音や動作の点検、エラー表示がないかチェックして、全て良好なら作業完了となる。一度やってしまえば慣れて覚えてくるので、来年度もぜひどうぞ。

更新…Y17#04

『吸気温度センサーの交換』を追加。

強風の中なので、作業交換担当の私だけでなく、ボンネットの支え担当、ゴミ受け取り担当、工具渡し担当と分担しての交換となった。お手伝いありがとうございました。

製造から18年11ヶ月が経過し、電装系の経年リフレッシュが必要になってきているのを痛感している。センサー類だけでなく、ECU、ABS、エアバッグ用のコンピューターボックスもストレスを抱えていく。これらはスペアを使って、リフレッシュ手段を構築するとして…、最大の懸念部分は、車体全体に張り巡らされているハーネスか。突き詰めると銅なので、10円玉と一緒で錆びていき、接触不良や抵抗値の増大といったものが起きる。旧車においてハーネスを変えたら、素晴らしく元気になったなんて、電気の流れが元に戻り、本来の調子が復活したわけで。回路図だけでなく、スペアハーネスまで持っているので、このあたりの対策はやる気次第だけだったりするが。

センサー系部品は小さいサイズながら、性格上高価なものばかり。一気に買うと凄まじい金額になるので、少しずつやっていくしかない。ボーナスまであと二ヵ月半といったところか…。