毎回恒例、使用後の感想から。2016年2月に、POTENZA Adrenalin RE003を装着linkした。街乗りなら不満な点は見当たらず、急な車線変更やワインディングにおいても安定した挙動を保つので、公道ならば優秀なタイヤだ。サーキットでも走ってみたが、こちらではグリップ力が低いことを実感させられる。ハイグリップタイヤならばコーナーへ進入して旋回し、立ち上がりが始まった時点で再加速ができるのだが、POTENZA Adrenalin RE003はそれができず。コーナーを抜けて、車体とハンドルが真っ直ぐになってからようやく再加速が始まり、ストレートでのスピードが稼ぐことができなかった。このことから、ストリート用のスポーティータイヤという位置づけは間違っていなかった。

1年5ヶ月という交換サイクルはとても早く感じられたが、当初の希望だった30,000kmは走っており、摩耗具合からまだ5,000kmは走ることができそうだった。

フロントタイヤの摩耗状況

負担が大きいフロントタイヤでは3mmほどの残量があり、スリップサインに到達するまでは若干の猶予がある。その一方、リアタイヤについては。

リアタイヤの摩耗状況

内側にて偏摩耗あり。こうなった理由は簡単で、241,000kmの時点において、自前でのフロントタイヤのアライメント調整に失敗し、トーアウトに振ったまま一週間ほど乗り続けたため。写真は、偏摩耗に気づいた直後の写真で、まだフロント側にセットしていたときのもの。偏摩耗を起こしたタイヤをフロント側にセットするわけにはいかず、急遽リア側と入れ替えて現在に至る。アライメント調整に失敗したことが、タイヤ交換のタイミングを早めることになってしまった。

グリップと低燃費性能の両立は可能か

サーキット走行を視野に入れなくなったことで、ついに低燃費タイヤを中心に選ぶことになった。車を持つようになって12年、初の低燃費タイヤだ。完全に未開拓のジャンルとなり、いろいろと聞きまわって情報収集を行う。聞けば低燃費タイヤは、高速道路のジャンクションやインターチェンジにおけるカーブなど、スピードがそこそこ出ながら緩く旋回するシチュエーションにおいて、どうしても腰砕け感やグリップ力の低さがあるという。

腰砕け感はイヤだなと思っていたところに、ヨコハマのADVAN FLEVA V701外部リンク:ヨコハマはハンドリング性能とグリップ力を追求しながら、低燃費タイヤ設定という、まさにいいとこ取りのタイヤだった。これしかない!と、迷うことなく購入、交換作業を依頼した。

タイヤ交換中

これまた初めてのヨコハマ製。回転方向が指定されたタイプで、数ヶ月で5,000kmを走り、頻繁にローテーションを行う身としては、フロントタイヤの左右の入れ替え作業が減るという点では歓迎できる。製造はフィリピン共和国で、2017年3月末から4月初頭に掛けて生産されたもの。現地工場での火災事故前の製造品だった。

トレッド面

ハイグリップ系タイヤのようなトレッドパターンは、ADVANの系列であることが分かる。攻撃的な印象を抱かせるデザインながら低燃費タイヤという側面を持ち、ラベリング制度での転がり抵抗は「A」、ウェットグリップは最高グレードの「a」となっている。

UTQG表示

アメリカ運輸局で定められた『統一タイヤ品質等級基準』の表記もあり、日本国内でいうところのラベリング制度みたいなもの。耐摩耗性のTREADWEARは基準値100に対して300、ウェット路面における制動能力となるTRACTIONは最高のAA(AA→A→B→Cで低くなる)、耐発熱性、熱発散性のTEMPERATUREは最高のA(A→B→Cで低くなる)となっている。日本、アメリカの両国における等級が表示されていることで、性能がイメージしやすい。

ヨコハマの公式Webサイトにおいても、耐摩耗性能は高めの設定となっていることから、40,000kmが一つの目安になるだろうか。過去から摩耗しやすいタイヤばかり使っていたため、40,000kmも使い込んで大丈夫だろうか?と不安があったりするが。

バランスウエイト

タイヤ交換を依頼した際、バランスウエイトはリム装着タイプにしてもらった。ホイール内部に貼り付けるタイプだと、フロントのブレーキキャリパーとバランウエイトが当たってしまい、回転と共にカチカチカチカチ…と異音を発してしまう。

バランスウエイトとフロントブレーキキャリパーの隙間

厚みのある両面テープとバランスウエイトでは隙間が確保できず、一旦剥がして事務用の両面テープで貼り直し、そしてRCカー用の強力アルミテープで飛ばないようにガードして、ようやく1mm以下のクリアランスを確保できた。極薄タイプが出ない限り、貼り付けタイプは使えなくなった。

リム装着タイプのバランスウエイト

久しく見ていなかった、リム装着タイプのバランスウエイト。リムに噛ませて固定する以上は傷が入ってしまうそうだが、既に傷だらけになっているホイールだけに、全く問題なし。事前にしっかり清掃しておき、リム部分のブレーキダストを除去して焼き付きを防いでおく。よく見るとブリヂストン製のバランスウエイトだ。

アライメント調整の失敗でタイヤ交換のタイミングを早めてしまったが、もともと早めの交換を心がけていることもあり、僅かばかりの前倒しとなった。これまではハイグリップ系タイヤばかり使ってきて、皮むきが終われば元気に走り回っていた。今回からは、ハイグリップ系タイヤとは性格が全く異なる低燃費タイヤとなり、乗り出し一発目からフィーリングが違和感だらけで、路面から伝わる情報が大きく減少し、けっこう怖い。皮むきが終われば多少は変わるだろうが、感覚を掴むまでは慎重な運転を続けることになった。

走行距離:250,311km

ヨコハマ ADVAN FLEVA V701:62,400円@15,600円
タイヤ組み換え・バランス取り、処分費:6,480円@1,620円

総費用:68,880円