製造から19年が経過。走行場所を問わずあちこち走り回っていれば、マフラーに長年の疲労…錆や傷が目立つようになってきた。今のところ脱落するような予兆は出ていないが、重大なトラブルが起きる前に手を付けておくには、ちょうどいいタイミングとなる。

作業前の中間パイプの状況その1

2016年12月下旬、ノックスドール700の追加注入でのワンシーン。錆まみれの中間パイプに見えるが、実際はそこまで酷くはない。冬場は塩カル(融雪剤)のストレスを考えて、あまり出掛けないようにしていたことが、好影響だったのかもしれない。むしろ目立って増え続けているのはスリ傷や打痕で、酷道、淋道、ダートといった路面状況の良くないところを走ってきたことによるもの。

作業前の中間パイプの状況その2

高熱の影響からか、触媒から中間サイレンサーまでは錆が多くなる。

ガスケットも脱落

本来なら「分解時交換」となっているガスケットは、再利用を繰り返してきた。おかげで密封できなくなってしまい、ガスケットの破片が接続部に介在して隙間が発生している。明確な排気漏れの音や痕跡はないが、この状態のまま放置しておくわけにもいかず。

 

中間パイプが傷だらけのボコボコになってきていることが分かり、このまま防錆塗装をしてもあまり効果的ではない。そこで中間パイプをそっくり交換、防錆塗装をしたほうが今後の寿命という点では有利になるはず。現在も新品で販売されている社外品の中間パイプを少しだけ調べたところ、パワーやサウンドのチューニングにより中間サイレンサーのサイズがアップし、応じて地面までのクリアランスが若干狭くなる場合があるという。となると、まともではない道を走る以上は、現状のクリアランスを維持ことが第一条件になるので、程度のいい純正中間パイプを入手し、防錆塗装を施して交換することにした。

ハッチバックの利点を最大限利用

後部座席を倒せば、中間パイプからリアピース、ジャッキや工具等を載せてもまだまだ余裕がある。リアピースも併せて入手することになったが、現車のものより状態が悪く、使うことなく手放した。

使用した防錆塗料

左:KURE耐熱ペイントコートブラック外部リンク:KURE、リアピースに使用。スプレーして終わりではなく、熱することで硬化させ、定着させなければならない。中/右:イチネンケミカルズ(旧タイホーコーザイ)NX87 マフラー防錆コート シルバー外部リンク:イチネンケミカルズ、中間パイプに使用。このNX87 マフラー防錆コートについては、他にも似たような製品が数多くあるなかで、名称に「防錆」と表記されている数少ない製品だったりする。取り扱い店舗や流通量が少なく、入手性が悪いのが難点。

作業

中間パイプの入れ替え

取り付ける中間パイプは、先に防錆塗装をスプレーして仕上げておく。ジャッキアップして右リアタイヤを外し、リアピースを外す。次にエキマニ(2-1部分)以降、触媒を繋いだままの中間パイプを車体から取り外す。無事に中間パイプを降ろして、触媒を塗装済みの中間パイプに移植しようとしたが…。

ナットは痩せて固着

中間パイプと触媒を繋ぐナットは錆びと痩せが起きて、しかもフランジ部と完全に一体化。頼みの綱となるラスペネも全く通じず。切断やドリル、加熱式といったパワープレイは業務上ならともかく、プライベートにおいても同じ苦労はしたくはなかったことから、部屋に転がっている純正触媒を装着して対処する。

純正触媒と中間パイプを繋ぐ

新品のナットとガスケットを使い、ネジ部にはワコーズ スレッドコンパウンドを塗布し、触媒と中間パイプを繋ぐ。ナットの締め付けトルクは33N・m(3.4kgf・m)で、ガスケットを均等に密着させるため、均等に締める。これで触媒から中間パイプまでのセットが出来上がるので、車体に装着することができる。

エキマニと触媒の接続部分

車体に装着していく。エキマニと触媒の接続部分についても、必要な部品は全て新品を使用し、もちろんスレッドコンパウンドを塗布。ボルトの締め付けトルクは22N・m(2.2kgf・m)。フランジ部の間からは僅かにガスケットの白い部分が見えるものの、これが正常。

中間パイプ部分は完了

車体に装着し終えた中間パイプは、キレイな銀色になって見違えるようになった。作業は次の段階に入り、リアピースを塗装していく。

リアピースの塗装完了

リアピースは黒で塗装。中間パイプの銀色と合わせなかったのは、NX87 マフラー防錆コートの入手性の悪さとマフラーカッターの金属地を活かしたかったため。先述したように、KURE耐熱ペイントコートはスプレーして放置しても生乾きのままで、定着させるには熱を加えて硬化させる必要がある。

排気系の塗装完了

リアピースを中間パイプに装着。これで排気系の防錆塗装は完了となった。エンジンを始動して各接続部分からの排気漏れがないか確認して、一時間ほど走り回って排気管に熱を加え塗装を硬化、定着させてれば全ての作業は完了となる。

使用部品

使用部品

触媒と中間パイプの固定用ナットは図中38…に見えるが、スキャンの都合からか文字が潰れており、実際は36番。似たような形状の部品と番号が数多く、図も意外と分かりづらい。発注忘れや装着ミスがないか、再確認を繰り返した。ちなみに図中16番の中間パイプはご相談部品(廃番)で、新品は出なかった。

12.  18215-SV4-A70  ラバー,エキゾーストマウンティング  507円  1個
13.  18215-671-000  ラバー,サイレンサーマウンティング
 (74X53X22)
 680円  1個
14.  18215-SA0-000  ラバー,サイレンサーマウンティング
 (74X45X22)
 1,252円@626円  2個
17.  18229-S04-X12  ガスケット,エキゾーストフレキシブル
 (58.0MM-64MM)
 1,965円  1個
18.  18229-SP0-J51  ガスケット,エキゾーストフレキシブル  2,667円  1個
20.  18230-SA0-930  スプリング,フレキシブルジョイント  884円@221円  4個
21.  18231-SR3-A22  ボルトB,フレキシブルジョイント  928円@464円  2個
22.  18231-SR3-J01  ボルトA,フレキシブルジョイント  1,208円@604円  2個
24.  18393-SS0-J30  ガスケット,プレチャンバー
 (57.5MM-58.5MM)
 410円  1個
34.  90115-659-003  ナット,セルフロック 8MM  410円@205円  2個
36.  90212-SA5-003  ナット,セルフロック 10MM  567円@189円  3個

マフラーを中間パイプから外すのであれば、社外品も選択肢の一つだった。過去に乗っていたDC2インテRではフジツボのRM-01Aを使っており、特にハイカム領域では本当にいい音をしていた。その一方で、長時間の運転では音量で疲れが増幅、早朝深夜でも運転しなければならず、居住地では周辺住民を起こしてしまったことが何度もあり、これらの経験から社外品は使うことができず、引き続き純正状態を維持することになった。

マフラーの防錆塗装は、雪国の整備工場やユーザーが行うことがある。冬場でも雪が降らず温暖な傾向を示す居住地なら、長期間の防錆が期待できるだろうと考え、今回の作業に至った。リアピース、中間パイプ共に用意したスプレー缶を使い切るほどの重ね塗りを行い、塗膜をしっかり厚くすることでスリ傷に対する防御力も底上げした。雪国拠点の車においては、防錆塗装を行っても完璧ではないことが報告されていることから、経過観察を継続する。

走行距離:248,836km

部品代合計:11,078円

中間パイプ/リアピース:5,000円

防錆塗料代合計:3,847円

総費用:19,925円